ニュース

career

 2014年12月14日、ウィンクあいち(愛知県産業労働センター)にて、立命館大学と東京理科大学による、「科学に恋する女子中高生の学園祭 RIKEJO FES」を開催しました


20141214日、ウィンクあいち(愛知県産業労働センター)にて、立命館大学と東京理科大学による、「科学に恋する女子中高生の学園祭 RIKEJO FES」を開催しました。本企画は、理系に興味のある女子中高生が、憧れの未来に出会えるイベントとして実施したものです。当日は、理系分野で働いたり、学んだりしている先輩リケジョとの出会いの場や、理系研究の面白さに触れてもらう場を様々な切り口で設けました。

 

①秋山仁氏×山崎直子氏 特別トークセッション

 「数学×宇宙? リケジョが世界を変えていく!」と題して、数学者の秋山仁氏(東京理科大学教授)と、宇宙飛行士の山崎直子氏(立命館大学客員教授)のトークセッションを行いました。「お二人の仕事紹介(宇宙飛行士ってどんな仕事?数学者ってどんな人?)」「お二人にとっての科学の魅力とは?」「お二人の夢の出発点は?」「お二人が10代リケジョに託したい夢は?」などのテーマでトークを繰り広げました。山崎氏からは2週間程の宇宙ステーション滞在のために11年間の厳しい訓練と勉強に取り組んだことについて「好きだ」と思う気持ちがエネルギーになったこと、子供の頃から習っていた書道を通じて日本の文化を理解したことが宇宙飛行士になるうえで役立ったことなど幅広いお話が展開されました。秋山氏は、壇上で、紙で作成した正4面体の適当な所に切り込みを入れて、4頂点をすべて通るように切り進んで1つの平面に展開し、これと全く同じものを数個作成して、適当に組み合わせると、ジグソーパズルのように隙間なく敷き詰めることができることを実演しながら、数学者は森羅万象を美しい式で表す詩人であると述べられました。また、やりたいことやなりたいものに向けて努力することが大切で、才能は努力の後についてくるとのお話がありました。

お二人の多彩な話にあっという間の90分が過ぎ、万雷の拍手の中でトークセッションが終了しました。


 

②シゴト紹介コーナー

 アサヒ飲料株式会社様・和光堂株式会社様、オムロン株式会社様、株式会社資生堂様、パナソニック株式会社様にブース出展していただいた、企業で働く先輩リケジョによる「シゴト紹介コーナー」は、とりわけ人気が高く、多くの中高生・保護者が訪れていました。

各ブースでは、先輩リケジョが、大学時代の学習や研究、そこで培った能力を現在の企業での商品開発にどのように生かしているのか、仕事の面白さなどについて、実際の製品やデモ機、動画などを駆使して紹介。理系のシゴトの醍醐味を多くの参加者に体感してもらいました。


 

③先輩リケジョトークセッション

両大学の様々な学部や回生の先輩リケジョ4人がステージに登壇。中学生・高校生の頃の私、現在の学習・研究内容、勉強以外の学生生活、将来の夢などについて楽しく語ってくれました。身近な年齢の先輩リケジョの学生生活に、数年先の自分を重ねた参加者も多かったことでしょう。


 

④先輩リケジョ交流コーナー

両大学の先輩リケジョ16人と、直接、話が聞ける「先輩リケジョ交流コーナー」は、中高生だけでなく保護者の皆さんにも好評でした。お菓子をつまみながら、終日、先輩を囲んで、様々なおしゃべりに花が咲いていました。


 

 その他、両大学職員による大学紹介ブースや、学生生活を写真で紹介するフォトギャラリーなど、両大学の紹介コーナーも設けられました。

当日は、寒波襲来の中でしたが、300名近いリケジョの卵と保護者の皆さんにご参加いただき、熱気溢れるFESとなりました。参加した皆さんの好奇心と夢を育てる出会いが、きっとたくさんあったのではないでしょうか。皆さんが、近い将来理系に進み、人類の未来の扉を拓く、その一歩となる体験をしていただけたとしたらとても嬉しく思います。