ニュース

education

2017/12/06 「運動処方特論」の授業において、国立長寿医療研究センター循環器内科の平敷安希博先生に「循環器内科医からスポーツ健康科学研究科の大学院生に伝えたいこと」についてご講演頂きました。


今回の授業では、はじめに肥満、高血圧、高脂血症をテーマに、一般の認識と最近の医学研究とのギャップについて話していただきました。これらの生活習慣病は、一般的には悪いものととらえられていますが、最近の研究報告から読み解くと、必ずしも悪いものではない、いわゆるパラドックス現象が認められています。たとえば、肥満は生活習慣病発症リスクの1つですが、高齢になると逆転現象が起き、痩せているほど短命で太っているほど長生きするという、肥満パラドックスが見られます。生活習慣病リスクに対する考え方も変わってきているようですね。後半は、父親など親族の人の生活習慣病発症リスク因子について挙げてもらい、その対策についてグループディスカッションを行いました。意外にも、多くのリスクを抱えている父親が多く、運動や食事対策について平敷先生のアドバイスとともに大いに盛り上がりました。大学院生の健康づくり対策についての見識も深まったのではないかと思います。

平敷先生ありがとうございました。