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2018年6月13日の「スポーツマネジメント論」において、高知大学地域協働学部の須藤先生をお招きし、「アイディアソンの魅力:アイディアを実現する最強の方法」というテーマでご講演いただきました。

2018613日の「スポーツマネジメント論」において、高知大学地域協働学部の須藤先生をお招きし、「アイディアソンの魅力:アイディアを実現する最強の方法」というテーマでご講演いただきました。

アイディアソンは、造語であり、「アイディア+マラソン」という言葉が示すとおり、多様な人が集まり、価値創造に向けてアイディアを共創する手法のことです。須藤先生は、アイディアメーキングの方法として、よく知られている「ブレーンストーミング」を事例にあげながら、日本人は、他者評価、特に他者からどのように見られているかということを気にしがちであるため、みんなと同じ意見や固定的な価値が生まれやすいと述べられました。とりわけ、ブレーンストーミングは、アイディアの数が重要だと思われがちですが、誰がどの様な価値観や意見を持っているのかをブレーンストーミングで披露することにより、その後、多様な人々の価値や強みを理解した上で、何かと何かをつなげる作業の方がより重要だと主張されました。

また「よいアイディア」は、「99%の人が否定する」ものから生まれることが多く、多くの人が評価するアイディアは、結果的には、平凡で刺激的なアイディアとはならないため、採用されることが少なく、多くの人が否定した、ある意味、「sexy」なアイディアを練り込み、カタチにする方がよいとされているようです。さらには、ヤングの言葉を引用し、「アイディアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と説明された上で、アイディアは、才能ではなく、「ダウンロード(過去の経験、既にある知識の活用)」「足し算(全く関連性のない2つのものを足し合わせる)」「引き算(小さくする、要素を減らす、限定する)」「掛け算(ある価値を、別の分野に適用する)」「割り算(物事を裏側から見る、対局のものを考える)」といった5つのパターンを組み合わせることが需要であると学生たちに説明されました。

授業中、実際に、アイディアソンを体験するなど、講義だけではなく、実践形式のアクティブラーニングが展開され、学生たちは、前のめりで授業を受講し、あっという間の90分間だったようでした。