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2018年7月5日(木)3限において、スポーツ健康科学部の「スポーツ栄養学」において、(公社)日本栄養士会副会長であり、管理栄養士、公認スポーツ栄養士でもある、神奈川県立保健福祉大学教授 鈴木志保子先生をゲストスピーカーとして招聘し、「アスリートのスポーツ栄養学」をテーマにご講演頂きました。

 鈴木先生は、2003年から神奈川県立保健福祉大学栄養学科准教授、2009年4月より同大学同学科教授。日立女子ソフトボール部や横須賀市立総合高校野球部などのトップアスリートからジュニアアスリートまで、自らも公認スポーツ栄養士として多数のスポーツ現場で栄養サポートを行う他、全国において講演活動もされています。

 講演では、アスリートの栄養摂取の考え方から、食事面や生活習慣、休養の重要性についてお話いただきました。最近の研究から「1日8時間以上練習しても成果に変化がない」ため、成長期のアスリートに練習をさせすぎてはいけないことや、ご自身の栄養サポートの中で、選手としっかりコミュニケーションをとり、選手たちの「声」を聞くことで、一人ひとりに合ったマネジメントができることについてもお話していただきました。また、食物が体内で消化され、栄養素として吸収されるにはどれくらいの時間がかかるのか、吸収された栄養素がどう使われ、どのように「からだ」になっていくのかについて、分子レベルに至るまでご説明いただきました。お話の中で、塩分の摂りすぎについての簡単なチェックを実践形式を交えてご説明もありました。食事の内容やタイミングはもちろんのこと、トレーニングの内容や時間、さらに睡眠時間、生活全体を視野に入れて、選手にとってベストな状況をマネジメントすることの重要性を説かれ、選手一人一人のライフスタイルや環境に合わせ、自分で考えて実践できる指導を心がけることをお話いただきました。
 
 受講生の学生からは、「アスリートの栄養について、深く考えることができる時間となった。自分が指導者の立場となった時に、トレーニングだけでなく栄養や休養についても選手に伝えていきたい。」などの感想が多数寄せられ、とても有意義な授業となりました。鈴木先生、お忙しい中、本当にありがとうございました。