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2018年10月15日に運動生理・生化学特論の授業において、「動脈伸展性を指標として健康増進と競技力向上に関する研究」を実施している日本体育大学:岡本孝信先生にご講演頂きました。


動脈伸展性に関して基礎的な説明を分かりやすく説明して頂きました。
また、有酸素性運動およびレジスタンス運動による動脈伸展性に及ぼす影響の違いや両方実施する場合の順番の重要性、インターバル速歩による効果が通常歩行よりも効果が高いこと、伸張性運動による筋の炎症が動脈伸展性の低下を引き起こすこと、筋収縮様式の違いによる動脈伸展性に及ぼす影響は異なること、短縮性運動後に血管拡張物質であるendothelin-1産生が低下すること、上肢のレジスタンス運動は動脈伸展性を増加させること、低強度レジスタンス運動による動脈伸展性を増加させること、高強度レジスタンス運動後に低強度レジスタンス運動を実施すれば動脈伸展性の低下を予防できること、断続的なレジスタンス運動では動脈伸展性の増加を抑止することなど、様々な運動様式・強度などによる動脈伸展性に関する数多くの研究成果を説明して頂きました。
さらに、カカオポリフェノールやカシス摂取により抗炎症作用から動脈伸展性を増加させることについての最近の栄養摂取による動脈伸展性に対する効果や日常のコンディションに動脈伸展性が関与する可能性についての成果もご紹介頂き、学生の実験や研究の参考に非常になった講演でした。