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「スポーツトレーニング特論」:アスリートの腸内環境とコンディショニング


2019年7月15日「スポーツトレーニング持論」において、川崎医療福祉大学准教授の松生香里先生にお越し頂き、「アスリートの腸内環境とコンディショニング」というテーマでお話しいただきました。

講義の前半では、アスリート(特に、持久性アスリート)では腸に障害がみられやすいこと、排便状況とコンディションに関連があると自覚する選手の多いことなどの説明をされました。次いで、腸内には多数の細菌(腸内細菌)が共生していること、保有する腸内細菌のタイプは人種により異なることの説明をされました。
また、暑熱環境や高地トレーニングなど特殊環境で行うトレーニング期間前後での腸内細菌の変化に関わる研究データを紹介されました。
講義の最後には、「脳」「筋」「腸」が互いに影響を及ぼす可能性にも言及されました。
スポーツ健康科学分野においてこれまで研究があまり行われてこなかった「トレーニングが腸内環境に及ぼす影響」に注視した松生先生の研究は新規性に優れ、今後の研究の発展を期待させる内容でした。