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2019/7/19国立スポーツ科学センター研究員 小島千尋さん(2019年3月博士課程後期課程修了)の研究が「Medicine & Science in Sport & Exercise」へ掲載されることが決定しました。


国立スポーツ科学センター研究員 小島千尋さん(20193月スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程修了)が、スポーツ健康科学部教授 後藤一成先生、国立スポーツ科学センター主任研究員 高橋英幸先生、同センター研究員 石橋彩先生(20183月スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程修了)らと共同で取り組まれた研究内容の「Medicine & Science in Sport & Exercise」への掲載が決定しました。この論文では男性長距離選手を対象にエナジーアベイラビリティーが低い状態での3日間の持久性トレーニングが筋グリコーゲン量や運動パフォーマンス、血液指標などに及ぼす影響を検討しました。

 

エナジーアベイラビリティーは身体のエネルギーバランス状態のことを指します。本研究では、エナジーアベイラビリティーが低い状態での持久性トレーニングにより筋グリコーゲン量が低下し、テストステロンやインスリン様成長因子-1といった同化作用ホルモンの血中濃度が抑制される一方で、持久性パフォーマンスは低下しないことを明らかにしました。エナジーアベイラビリティーが低い状態でのトレーニング期間中における筋グリコーゲン量の変化を検討したのは本研究が初めてであり、スポーツ栄養の分野に新たな知見を示すことが期待されます。

 

Chihiro Kojima, Aya Ishibashi, Yoko Tanabe, Kaito Iwayama, Akiko Kamei, Hideyuki Takahashi, Kazushige Goto. Muscle Glycogen Content during Endurance Training under Low Energy Availability. Medicine & Science in Sport & Exercise, 2019 (Published ahead of Print)

(ニュース)20190819-3