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「電気生理学からみた身体運動時の神経・筋の振る舞い」


2019年10月26日基礎生理学の授業にて、ゲストスピーカーとして、中京大学 渡邊 航平 先生に授業をして頂きました。

本授業では電気生理学を中心に、「なぜ同じ運動でも力を調節できるのか?」について講義をして頂きました。同じ握るでも力の調節を大きくしたり、小さくしたりできる。これはなぜか?について脳から神経を通じて筋が発揮するまでの調節が重要である。神経細胞の大きさによって支配している筋線維の数が変わるという「サイズの原理」によって力発揮が変わる。そのため、同じ「握る」でも全力で握れば多くの神経細胞(運動単位)が動員され、軽く握る場合には少ない神経細胞(運動単位)だけが動員されるので、力発揮の大きさが調節されることを分かりやすく説明して頂きました。

また、実際に表面筋電図を使ったデモンストレーションを使って脳から筋への信号を様々な動作で観察できることを見せながら非常にわかりやすく授業して頂きました。また、多チャンネル表面筋電図法を用いた新しい研究内容についての紹介や筋への電気刺激を用いた電気的筋収縮刺激の最新の研究についても紹介してもらい、スポーツ・健康科学分野にどのように電気生理学が応用できるかについても学ぶことができる、非常に楽しく勉強になった講義となりました。

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