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2019年度スポーツ健康科学研究科博士課程前期課程修了生 久米 航さんが取り組まれた研究論文の「Nutrients」への掲載が決定しました。


2019年度スポーツ健康科学研究科博士課程前期課程修了生 久米 航さんが、スポーツ健康科学部・同研究科教授 橋本健志先生、安田 純さん(本研究科博士課程後期課程修了生)と共同で取り組まれた研究論文の「Nutrients」への掲載が決定しました。

本研究は、若年健常者を対象に、レジスタンス運動時の食事(十分なたんぱく質を含有する朝食)摂取タイミング(運動1時間半前、運動直後、食事摂取なし)に対する筋タンパク質分解の急性応答をクロスオーバーデザインで検討した初めての研究です。その結果、レジスタンス運動直後の食事摂取は、運動1時間半前、食事摂取なしと比較して、運動後の筋タンパク質分解を効果的に抑制することを示しました。食事摂取によって多く分泌されるインスリンの筋タンパク質分解抑制作用に起因すると考えられました。近年、筋肉量の維持に関し、朝食時にたんぱく質を十分量摂取することの重要性が示唆されていますが、食事前にレジスタンス運動を習慣的に実施することによって、より効果的に筋肉量を維持・増加させることができる可能性が示唆されました。

 

Wataru Kume, Jun Yasuda, Takeshi Hashimoto. Acute effect of the timing of resistance exercise and nutrient intake on muscle protein breakdown. Nutrients, 2020.

https://www.mdpi.com/2072-6643/12/4/1177

(ニュース)20200522-4