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暑熱・循環生理学


20201216日の3限、「運動生理学」の授業に、大阪市立大学教授の岡崎和伸先生を招聘し、「暑熱・循環生理学」について講義いただきました。

 

すっかり冷え込んできましたが、今年の夏は猛暑だったのを思い出してください。延期とはなりましたが、東京オリンピックはそうした暑熱で開催されるわけでした。これまでのデータから、短距離などのスプリント競技では暑熱環境は時としてパフォーマンス向上に繋がるものの、持久性の運動、特に長時間のマラソンなどの競技では、数%以上のパフォーマンスの低下が見られます。

 

こうした導入から、本講義では、私たちは暑熱という環境に暴露されたとき、急性あるいは慢性的にどのような生理応答を示すのか、そして暑熱下での運動時、安全面とパフォーマンス維持の観点で、どのような対処が有効であるのか、非常にわかりやすく教授いただきました。

ずばり、脱水を抑える、体温上昇を抑える、暑さに馴れる、暑さを避ける、です。特に生理的観点から、脱水や体温上昇が循環応答にどのようなインパクトを与えるか、暑さに馴れるとどのような生理的変化が生じるのか、詳細に、丁寧に解説頂きました。ご自身も、暑熱・循環生理学の有識者として、陸連のサポートチームに携わり、東京オリンピックの対処法など実践的な活動にも深く関わってこられていますので、受講生たちも多くの生理的知識や実際を学修することができたと思います。

 

詳細は受講生の財産ですので割愛致しますが、90分では勿体ないくらいのお話をしていただきました。学生からは、口頭やチャットを介しての質問が寄せられ、丁寧にお答えくださいました。スポーツ健康科学部生にとって非常に貴重な時間であったと思います。

岡崎先生、ありがとうございました!

 (ニュース)20201217-2

*今年はこうした情勢の中、オンラインのライブ授業でした。

先生の質問に対して、挙手をしている様子です。