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ゲストスピーカー講義 がんサバイバーシップにおける身体活動・運動の重要性-乳がんサバイバーを対象とした研究の紹介- 

本講義を行っていただいた法政大学の越智英輔先生は、乳がんサバイバーに対する運動指導の先駆者である。先生は講義の最初に日本人の死亡の最も多いのが、がんであることを紹介された後、これまでのがんサバイバーに対する欧米の運動・身体活動指針について紹介された。次に、越智先生らが国立がん研究センターで始められた日本人乳がんサバイバーを対象とした介入研究の結果を紹介された。それによると、乳がんの術後に実施した高強度・短時間・間欠的運動トレーニングにより、最大酸素摂取量や筋力が優に増加することが明らかになった。このトレーニングは、医療機関でのトレーニングとICTを用いた自宅でのトレーニングのハイブリッドで行われたものであり、今後、そのようなICTを用いたトレーニングの有効性に期待が持てることが紹介された。最後に、これらの取り組みに健康運動指導士が積極的に関わることで、より高い成果が期待できる枠組みについて御提案が披露された。

(ニュース)20220518-1