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2025年度中国古典文化講座①「宋詩を楽しむ 蘇軾の反復性に注目して」

加納 留美子 氏(相模女子大学学芸学部准教授)

時間:14:00~15:30(13:30~受付開始)

場所:立命館孔子学院講義室&オンラインライブ配信

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講座概要

今回の講義では、宋代を代表する蘇軾(蘇東坡とも、1037-1101)の詩を読みます。蘇軾は波乱万丈な人生を送り、何度も左遷を経験する苦労を重ねた人物ですが、その詩は生前より高く評価され、日本でも「春宵一刻値千金」で名高い「春夜」や歴史を論じた「赤壁賦」など多くの名作が伝わり、愛唱されてきました。室町時代には僧侶による解説つきの書物(抄物といいます)まで登場します。
現代では李白や杜甫、白居易に代表される唐代詩人に比べて、蘇軾作品はあまり知られていないようです。そこで今回の講義では蘇軾詩の魅力を紹介したく、詩の「反復性」に注目します。蘇軾は自作に用いた表現や構成を、後に意図して再登場させることがあります。それは単にその表現や構成を気に入っていたから、という訳ではなく、蘇軾なりの「戦略」がありました。一首の詩がその後の自作にどのように再現、応用されていったのか、具体的な作品を通して蘇軾の表現世界の奥深さを見ていきましょう。


講師紹介

加納 留美子 氏(相模女子大学学芸学部准教授)

東京大学大学院人文社会系研究科中国語中国文学科博士課程単位取得退学。博士(文学)。青山学院大学教育人間科学部、中央大学商学部、法政大学市ヶ谷リベラルアーツセンターなどの兼任講師を経て、2020年4月より相模女子大学学芸学部日本語日本文学科 講師に。2024年4月より同准教授。
専門は宋代文学。近年の著作に、『蘇軾詩論 反復される経験と詩語』(研文出版、2022年)、「転生する僧侶―― 蘇軾「僧円沢伝」考」(『日本宋代文学学会会報』10集、2023年)、「『宋高僧伝』「唐洛京慧林寺円観伝」訳注および考察」(『相模国文』52号、2025年)、「“缺月不早出,長林踏青冥”――蘇軾海南時期的風景書写試析」(李龢書訳、譚新紅主編『東坡文化研究』第二輯、鳳凰出版、2025年10月刊行予定)


定員

教室:20名 オンライン:70名(要事前申込)


参加費用

無料


お申込み受付期間

~10月17日(金)15時 ※定員になり次第、受付終了


お申し込み方法

【ご注意】教室受講とオンライン受講はフォームが異なります。

↓【教室受講】をご希望の方はこちらのフォームからお申込みください。
申込ボタン(文化イベント・教室)

↓【オンライン受講】をご希望の方はこちらのフォームからお申込みください。
申込ボタン(文化イベント・WEB)

※お電話及び窓口でのお申込みはお受けできません。
※お申込み後のキャンセルは、受付メール内にあるキャンセル専用URLからキャンセルをしてください。(お電話でのキャンセルはお受けできません。)

※【オンライン受講】をお申込みいただいた方には、前日17時頃に孔子学院事務局から参加方法・Zoomへの招待メールをお送りします。当日1時間前になっても届いていない場合は事務局(koza@st.ritsumei.ac.jp)までご連絡ください。なお、ご連絡いただく前に、念のため、迷惑メールフォルダ内もご確認ください。


会場のご案内

立命館大学衣笠キャンパス交通アクセス:https://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/
キャンパスマップ:(アカデメイア立命21(国際平和ミュージアム):28番)



※画像をクリックすると詳細(PDF)が表示されます。
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