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ゲスト講義実施報告(わかやまeかんぱにい理事 中嶋悦子様)

「プロフェッショナル・ワークショップ」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、わかやまeかんぱにいにて理事をされている中嶋悦子様をゲスト講師としてお招きしました。

本授業は、将来、国際協力や外交官等の職業を目指したいと考えている学部生を対象として開講されていますが、まず、国際的に活躍するためには「るつぼ体験」(自分の価値観・人生観を再構築する経験)が必要であるとの認識に基づいて、昨年に引き続き「るつぼ体験」の一例である青年海外協力隊(JOCV)の活動を紹介する目的で、本学部の卒業生である中嶋さんをお招きし、大学卒業後JOCVに応募するまでの経歴、JOCVとしてネパールで従事した村落開発、並びにその後の展開についてお話を伺いました。

中嶋様(アップ1)

「人のためだと思って行った活動が、結局、人生観を転換させる自分育ての活動であった」という結論が、まさに中嶋さんのるつぼ体験を物語っていました。ネパール派遣前研修で身に着けたネパール語を駆使して現地の女性たちに語り掛けている動画は、それを観ている学生たちに「自分たちの可能性を開花させることに自信を持て」と言わんばかりの説得力を持っていました。中嶋さんはJOCVの活動を契機として、帰国後も積極的に地元での国際協力、SDGs促進活動に取り組んでおり、若い時の「るつぼ体験」の効果を体現している講義でした。

中嶋様(全体1)

本授業のTAである研究科2回生の学生は、この秋からJOCVの訓練を経てアフリカの認知に派遣されることが決まっています。他のゼミ生も応募を検討しており、若者の「るつぼ体験」願望が広がりつつあること を感じています。授業後、応募を検討して書類の準備を進めているゼミ生に対しても、個別に中嶋さんからアドバイスを頂戴する機会もあり、同窓の先輩JOCV体験談は、学生たちに親近感をもって受け止められ、履修生に自分たちの可能性を信じさせるのに大きな効果があったと考えます。