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2025年度「グローバル・シミュレーション・ゲーミング」本番を6月21日に実施しました。
GSGは、受講生が「国家」「国際機関」「NGO」「メディア」などの国際社会に実在する主体に扮し、実際の国際問題を解決するために擬似的に国際交渉を体験する科目です。2025年度のテーマは「安全保障」であり、受講生はこのテーマに基づいて交渉を行いました。
当日は、354名の2回生が58のアクターに分かれ、GSGをスタートしました。日本語基準の国際関係学専攻(IR専攻)と英語基準のグローバル・スタディーズ専攻(GS専攻)の学生が合同で英語で実施し、専攻を超えた学びや学生間の繋がりが深まりました。
受講生は、4月から6月にかけてクラスごとの授業と受講生全体での授業を組み合わせる形で事前学習を行いました。1つのアクターは5~8人で構成され、アクター内で役職(大統領、外務大臣など)を決めるなど役割分担を行い、他アクターとの国際交渉に備えました。
本番では、1セッションを現実社会の1年とみなし、1日で2セッションを行いました。学生たちは国連総会をはじめとする多様な国際会議を開催し、課題解決に向けて積極的な国際交渉を進めました。また、メディアアクターがニュースで報道するなど、各アクターがそれぞれの特長を活かした活動を行いました。
GSGを通じて、学生たちはTVやニュース等で見ているだけでは学ぶことができない「国際交渉」の難しさやリアルを実体験することができました。この経験は、現実世界で起きている国際関係の事象が何故起きているのかを複眼的な視点から考える力を身につけると共に、3回生以降の自身の学びやキャリアの方向性を考えるきっかけとなりました。