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ゲスト講義実施報告(共同通信社 福留佳純様)

「プロフェッショナルワークショップ(メディア)」(担当教員:白戸圭一先生)の授業にて、共同通信社の福留 佳純様をゲスト講師としてお招きし、講義を行っていただきました。

ゲストスピーカー(5.30福留様)2

授業の冒頭、本授業担当者の白戸から受講生に対し、ゲストの福留さんが本学部を2022年3月に卒業後、共同通信社に就職し、現在はカメラマンとして勤務していることを説明。福留さんには仕事の魅力や記者の日常、就職活動体験などについて語ってもらいました。
また、在学中の就職活動に関しては、志望動機や入社後に取り組みたい業務等について考えを深めるよう、配布資料を使いながら受講生たちにアドバイスしてもらいました。

福留さんは通信社の役割や仕事の流れ、一日の過ごし方などについて、パワーポイントを使用しながら説明いただきました。とりわけ、2024年元日に発生した能登半島沖地震の被災地に地震発生直後にカメラマンとして取材に入った経験について、自身が撮影した多数の写真を見せながら詳細に語っていただきました。

ゲストスピーカー(5.30福留様)

学生たちから福留さんには、被災地の住民取材の経験などについて多数の質問が寄せられました。福留さんは、能登半島沖地震で家族を亡くした人々へカメラを向けることの難しさ等について語りつつ、報道には「伝えること」だけでなく「事実の記録と継承」という役割があることなどを一つ一つ丁寧に説明いただきました。
そのうえで「震災の取材では、被害者に感情移入してもらい泣きしそうになる時もあるが、そういう時にこそ強い職業意識に徹して冷静に事実を記録することがジャーナリストの役割だと思う」と後輩にあたる学生たちに語り掛けました。

福留さんの被災地取材の体験を織り込んだ話には強い説得力があり、学生たちは長時間にわたって熱心に質問をしていました。