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ゲスト講義実施報告(国連南スーダン・ミッション 民政部長 平原 弘子様)
「国際連合入門」(担当教員:織田 靖子先生)の授業にて、国連南スーダン・ミッション(UNMISS United Nations Mission in South Sudan)で民政部長を務められている平原弘子氏をお招きし、「国連の平和維持活動とは何か」、「現在の南スーダンの現状はどうなっているのか」、「平原氏の具体的な仕事内容」、「国連職員としてのキャリア形成や心構え」等についてお話しいただきました。
国連南スーダン・ミッションは、国連安全保障理事会決議により2011年7月に発足し、その任務は、1)文民保護、2)人権の監視、調査、報告、3)人道支援物資配布のサポート、4)和平合意遂行サポートの4つです。
2011年の独立後、内戦、和平合意、国内各地での紛争が繰り返され、現在は隣国「スーダン」の紛争状況も影響し、暫定政府の下で不安定な状態が続いています。
具体例として、反政府グループの幹部とのネゴシエーション、ヘリコプターによる僻地・紛争地への支援、薪拾いに行く女性をレイプ等から守るためのパトロールといった厳しい現状を、平原氏自身のユーモアと写真と共に垣間見ることができ、「対話・コミュニケーション力(文民)」と「武力(軍)」の両方を駆使する国連の現場について学ぶ機会になりました。
受講生からは、「現場の生の声を聴く事が出来た」「(国連、平和維持活動、南スーダン等について)深い理解につながった」「本当にきてよかった」というコメントが多くあり、有意義な講義となりました。