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ゲスト講義実施報告「在日コリアンと日本人の見えない『国際』結婚」(武蔵大学 社会学部教授 林 玲美様)

「比較家族論」(担当教員:山口 智美)の授業にて、社会学者の林 玲美 武蔵大学教授をゲスト講師としてお招きし、「在日コリアンと日本人の見えない『国際』結婚」と題した講義を行っていただきました。

ゲストスピーカー(12.15 林 様)①

講義冒頭では「結婚とは何か」という問いをたて、テレビドラマやマンガなどから具体的事例を参照しつつ、「結婚」が必ずしも純粋に個人の選択のみに基づくものではなく、経済的条件や社会的規範などと結びついていることが示されました。
続いて「インターマリッジ研究」について説明され、いわゆる「異人種」間の結婚といった可視的なインターマリッジのみならず、身体的特徴の差異が少ない集団成員間の結婚や事実婚など、より不可視的な「インターマリッジ」も存在すると説明されました。在日コリアンと日本人のインターマリッジは後者の事例として位置付けられました。

さらに林先生は、人口動態統計、自伝的エッセイなどにおける言説分析や、世代間の出自継承をめぐる聞き取り調査など多様な例を挙げられ、歴史的変化の議論やさまざまな事例を説明しつつ、在日コリアンと日本人のインターマリッジのありようや変化について論じました。

本授業では、学期を通して「婚姻」に関して重要なテーマの一つとして議論してきましたが、国際結婚について扱った回の直後に林先生のゲストレクチャーが行われたことで、多様なインターマリッジのあり方についてより深く考えることができました。
授業後のコメントからは、自身の家族・親族や身近な事例と結びつけながら考察している様子が伺えました。また、本講義ではインターマリッジ研究の議論を通して、さまざまな研究の方法論も紹介されており、家族研究の手法について理解を深める貴重な機会ともなりました。

ゲストスピーカー(12.15 林 様)②