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ゲスト講義実施報告(筑摩書房 取締役 編集局長 伊藤 大五郎様)

6月5日の「プロフェッショナルワークショップ(メディア)」は、筑摩書房取締役編集局長の伊藤大五郎氏をお招きし、書籍を巡る日本社会の現状、出版業界の状況、書籍編集の実務など「本」をめぐる様々な問題をお話しいただきました。

伊藤氏の講演に先立ち、本授業担当者の白戸から受講生に対し、伊藤氏がこれまでに白戸が執筆した書籍3冊の編集を担当した優れたベテラン編集者であることを紹介しました。

ゲスト(6.5伊藤様)①

伊藤氏は講義冒頭で、出版業界の現状について説明しました。
出版物の売上高のピークは1990年代半ばであったが、近年は特に紙の雑誌(週刊誌、月刊誌)の売り上げが急速に減少していること。一方、コミックの電子書籍の売り上げが急増しているために、2010年代に入って以降の出版物の総売り上げ額は、ほぼ横ばい状態であるといいます。

続いて伊藤氏は、編集者の仕事について、自らが編集したいくつかの書籍を例に挙げながら、どのような書籍を作りたいかのテーマ設定と、筆者の発掘が重要であると説明しました。
実際の編集作業で使用した書籍のゲラを示しながら、編集者が筆者とのやり取りを通して本を作り上げていく過程を紹介し、学生たちに編集や校正の仕事の面白さを伝えました。

ゲスト(6.5伊藤様)②

講義の最後に伊藤氏は、出版社は新卒者の採用が少ないことから、一般的な就職活動では入社が難しいものの、「新卒で出版社に入るのではなく、むしろ様々な社会人としての経験があった方がプラスになることもある」と語りました。
授業後、学生からは「出版業界に関して知りたかったことが全部分かり、大変意味のある講義だった」などの感想が寄せられました。