TOPICS
2014年度第2回国際関係学部研究会を開催しました
7月8日(火)の17:30〜18:30に、2014年度第2回国際関係学部研究会が恒心館733教室で開催されました。今回、国際金融論、国際経済論、国際開発金融がご専門の大田 英明先生(本学部教授)は、“The Effects of Monetary Policy on the Real Economy and the Monetary Market in Japan”(「実体経済と貨幣市場に対する金融政策の影響」)についてご発表されました。
量的データに基づき、日本銀行の金融緩和政策を検討し、これの無効性を証明しました。先ず、その無効性の原因として外国からの資本の流れを位置づけ、金融緩和政策自体が貸金・貨幣市場と実体経済(GDPと生産)に対する効果がなかったことを解明にし、これのみならず、その政策が生産に悪影響を与えたとも論じました。また、金融緩和政策よりも国内市場や実体経済に対する大きい影響を与えたのは国際的資本の流れだと論じることによって、日本銀行と米国の株価と貨幣市場との関係を解明にしました。
最後に、先生は現在日本金融状態の問題を解決するように様々な意見を提供しました。可能な解決方法として、資本の流れを経営する国際的仕組みの作成、日本政府が金融ショックを予防しながら出口戦略を検討すること、貨幣戦略の自立を取り戻すために日本政府が資本経営と資本に対する規制措置を作成することを紹介しました。