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ゲスト講義実施報告(UNICEF 駐日事務所 副代表:根本巳欧様)

Advanced Topics in International Relationsの授業にゲスト講師として招聘した根本氏は、国連児童基金(UNICEF)の駐日事務所の副代表を務めており、人道支援・開発援助のどちらの実務にも精通している。また現在のポストに就任する前は、UNICEF東アジア太平洋地域事務所にて緊急支援専門官などのキャリアを積んでおり、支援現場の実情も熟知しているエキスパートである。

本講義では“No child left behind: Protecting children affected by COVID-19 in the context of humanitarian and development nexus”と題して、UNICEFが行っている子ども支援の概要と先般のCOVID-19のパンデミック下での、子どもと若者の支援を行う現場の現状や課題について包括的な視点でお話をいただいた。

実際に日々の業務での人道支援と開発援助の現場と連携しながら、政策面の動向も注視しCOVID-19の対応に携わっている根本氏の講義内容は、わかりやすく且つ説得力がり、学生にとっては新鮮な刺激を多く得られる内容なった。 講義後に行ったQ&Aでは、国連機関やNGOによるソーシャルメディアの活用の仕方、COVID-19下のリスクコミュニケーションの課題と、資金調達の課題、またパンデミック時の緊急支援に開発支援の経験がどのように活かされているのかなどについて、学生から質問が寄せられ、根本氏が各国でUNICEFが展開する支援プロジェクト例を交えながら、解説した。

講義に参加した学生からは「支援現場を知り尽くしたプロフェッショナルから直接話し伺える貴重な機会を得られて光栄に思う」といったコメントが寄せられた。