TOPICS

ゲスト講義実施報告(JICA 安全管理部 参事:今井 健様)

プロフェッショナル・ワークショップ(国際公務クラス:石川幸子先生担当)にて、JICA安全管理部参事役の今井健様をゲスト講師としてお招きしました。

ゲスト(今井氏)石川先生
 
  今回は、JICA安全管理部参事役の今井健氏より政府開発援助ODAを通じての国際協力についてお話頂きました。
 講義は、まず途上国とは誰がどのような基準で決めるのかと学生に質問することから始まりました。これはOECDのDAC開発援助委員会がGNI指標を基に決めており世界人口の78%ほどが途上国に属していますが、普段は何気なく使っている「途上国」について認識を新たにしたところで、今井氏は日本と途上国が相互依存社会において密接につながっていることを多くの事例を挙げて説明してくださいました。
 途上国の安定と繁栄が無ければ、日本にとっても脅威となります。故に途上国の開発が必要とされ、日本がODAを通じて援助を行っているというロジックは国益を念頭に置いているという結論に繋がっています。
 今井氏は、途上国が可哀想だからという共感部分だけで支援をしているわけではないというメッセージを学生に伝えました。
ゲスト(今井氏)石川先生2
その後、日本の国際協力体制、及びウクライナ情勢を踏まえたJICAの対応についてお話いただき、具体的な国際協力活動のイメージが学生にも共有されました。