TOPICS

ゲスト講義実施報告(元JICA:成瀬猛様)

プロフェッショナル・ワークショップ(国際公務クラス:石川幸子先生担当)にて、元独立行政法人国際協力機構(JICA)職員の成瀬猛様をゲスト講師としてお招きしました。

ゲスト(成瀬氏)石川先生

元JICA職員(6年間のパレスチナ事務所長経験者)、元麗澤大学教授、そして現在は立命館大学客員教授(故岡本行夫氏のオーナーズプログラムに参加)の成瀬猛氏に、“プロフェッショナルとは”という大きな枠組みでお話頂きました。

成瀬氏は、岡本行夫氏の本のタイトルである「日本にとって最大の課題とは?」という問いかけから始められ、その回答は「国際人材の不足」と断言されました。そして、今後、学生たちがプロフェッショナルとして立っていく為には、専門的技術とプロ意識(職業に対するプライドと、社会に対する貢献を目的とする崇高なスピリット)が必要であると説かれました。海外拠点を有する企業では、グローバル化を推進する国内人材の確保と育成に課題を感じており、国際機関に勤務する日本人の数ももっと増やさなければなりません。

成瀬氏は、国際社会で活躍する資質について、「海外との社会・文化・価値観の差に関心を持ち柔軟に対応する姿勢」を持つことと説され、学生たちに海外、それも途上国に積極的に出かけていくことを奨励しました。また、2008年に岡本氏のオーナーズプログラムでパレスチナに立命館大の学生を引率した時のビデオを題材に、抽象的なイメージではなく、実際に現地に足を運んで見聞を広げることの重要性を強調されました。