TOPICS

ゲスト講義実施報告(国連難民高等弁務官事務所(UNHCR), 元中央アジア地域事務所所長:織田靖子様)

Introduction to the UNにて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR), 元中央アジア地域事務所所長の織田靖子様をゲスト講師としてお招きしました。

本授業において、“Working with the UN”というタイトルで講義を行っていただきました。織田さんは、1992年にJPOとしてザンビアで勤務されたのを皮切りに、その後モザンビーク、エチオピア、モンテネグロ、パキスタン、ウガンダなど、多くの赴任地で経験を積まれており、2016年から2020年まで中央アジア地域事務所の所長でした。講義は、まず、国連の基礎から始まり、学生たちにとっては授業の復習になりました。UNHCRの話では、その成り立ちから、業務の内容まで多岐に渡りましたが、特にウガンダ国内の南スーダン難民キャンプでの仕事や、南スーダン帰還民の定住の取り組みなどが写真と共に紹介され臨場感溢れる授業となりました。UNHCRの現状では、世界137か国に活動拠点を構え、約18800人のスタッフが勤務されているとのこと。また、Executive Committeeで決定された2022年の予算は90億米ドルですが、これは試算に基づいたもので、現実には100%の額が集まったことはないとのことでした。(UNHCRの予算は、国連の通常予算とは別に各国の拠出金で成り立っているため)。ウクライナから非難してくる避難民については今年3月から12月まで “Regional Refugees Response Plan”に沿って対応を行っているとのことでした。