
1回生時の授業で国際政治への無知を実感すると共にもっと学びたいと思い、国際公務プログラムやオナーズプログラムに参加。将来は国際社会で活躍できる人材になりたい。
南部 里緒菜 さん
国際関係学専攻 4回生
大学内外の様々なプログラムに参加して国際政治を学んできた4回生の南部さんに、ご自身の経験や参加している活動についてお話を伺いました。
国際関係学部を志望した理由を教えてください。
南部自分が将来何をしたいのか明確ではなかった高校時代に、漠然と「大きい世界のことを知りたい」と思ったからです。世界の貧困問題や多様性について学ぶ授業があり、そういったジャンルが好きだったことから、直感的ではありましたがジェンダー論や国際政治を学ぶことができる国際関係学部を選びました。
入学してみて国際関係学部のイメージはどう変わりましたか。
南部想像以上に多様なバックグラウンドを持つ人が多いこと、自分の興味がある分野に対して一生懸命学び、研究している学生が多かったことに驚きました。
高校時代に海外で生活していた友人、長期留学を経験している学生や多国籍な家庭環境で育った学生など、多くの文化に触れて育ってきた学生が多く、授業でも多様な視点から興味深い話を聞くことができます。
一般的に大学生というと、遊びに夢中になり「人生の夏休み」とも言われる生活を送ることを想像していましたが、国際関係学部の学生は自分が研究したい分野に対して真剣に取り組んでいる学生が多く、勉強熱心な友人たちの姿にいつも刺激をもらっています。
学部ではどのようなことに関心を持たれて学ばれていますか?
南部入学前は多様性やジェンダーについて興味を持っていましたが、今は国際政治を主に学んでいます。1回生時の「基礎演習」などの授業で各国の状況や世界情勢について学ぶ中で、自身の国際政治への無知を実感するとともに「もっと学びたい」と思い、2回生からは「国際公務プログラム」を選択しました。
国際法や憲法、国際政治学を主に受講し、3回生からは国際政治学を専門とする足立先生のゼミに所属。卒業論文に向けて「アメリカの第一次トランプ政権における移民政策」について研究しています。
全世界で移民が増え続けており、京都に住んでいても観光客を含めた外国人の増加を実感しています。その中で、移民大国とも呼ばれるアメリカがどのような取り組みを行っているのかに興味を持ち、研究を深めています。
授業以外ではどのような活動をされてこられましたか?
南部最も力を入れて取り組んだことは、立命館大学のプログラムである「国際社会で活躍する人材養成特別プログラム(通称:オナーズプログラム)」に参加したことです。元外務省の宮家邦彦客員教授のもとで2回生・3回生の2年間参加し、4回生の現在もES(授業のサポーター)として携わっています。
オナーズプログラムは1年間のプログラムで、受講生それぞれが様々な国を演じ、特定のシナリオを想定した外交シミュレーションを月に1~2回程度行います。1回約6時間のシミュレーションを繰り返す中で、各国の外交関係を学びます。
私が所属した2年間では、それぞれ夏休みに海外研修がありました。2年次には、中国との海洋問題の重要な場所であるインドネシアのナツナ諸島に12日間、3年次にはアメリカ大統領選直前、9.11と重なる期間にアメリカでの8日間の研修を行いました。
南部1年目のインドネシア・ナツナ研修は、首都ジャカルタとは違い、自然豊かで電車やバスなどがない島での研修でした。さまざまな場所を訪問、現地の人々と話をし、持続可能なツーリズムについて副市長にプレゼンする機会もありました。
2年目のアメリカ研修では、政治の中心であるワシントンD.C.を訪れ、現地のシンクタンクで働く人々から話を伺ったり、現地で活躍する日本人の方と交流しました。日本国内で国際情勢を学ぶことももちろん重要ですが、やはり日本の外で何が起きているのかを現地に行って学び、感じることで、同じ物事に対しても見方が変わることを学びました。
南部その他にも「キャノングローバル戦略研究所」の夏期インターンシップに7日間参加させていただきました。そこでは、日本の最前線で活躍されているシンクタンクの職員の方々や先生方にお世話になり、普段見ることのできないシンクタンクの現場を体験することができました。
オーナズプログラム以外では、4回生になり少し違ったフィールドに出たかったため、「薮中塾グローバル寺子屋」に所属し、月に1回京都で勉強会に参加しています。この寺子屋では、現在立命館大学の理事をされている、元外務事務次官の薮中三十二先生からご指導いただけるだけでなく、全国から集まる学生や社会人と国際社会や日本社会のあらゆる課題に対して議論を行っています。学外に出ると、より多様な意見を持つ人々との意見交流ができ、日々勉強するきっかけになっています。
将来の目標を聞かせてください
南部大学院に進学し、国際関係や政策について学びたいと考えています。大学院を出た後は、国際社会で活躍できる人材になりたいです。詳細はまだ決まっていませんが、国際機関や省庁、グローバル企業で仕事をしたいと考えています。立命館大学には、上記のキャリアを持つOB・OGの方々も多く、そういった方々から勇気をもらって、勉強することをやめずに夢を叶えたいと思います。
国際関係学部を志望する受験生に対してメッセージをお願いします。
南部国際関係学部には様々なバックグラウンドを持つ学生や先生がいますので、今まで持っていた自分の狭い考え方が大きく変わる4年間になると思います。また、何かに力を注いでいる学生が多いので、大学4年間を無駄にしないための刺激がたくさん得られると思います。大きな夢や目標がまだなくても、入学後の4年間でどんな人になりたいのか、どんなことをしたいのかが見つかると思います。応援しています!
2025年9月更新
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