プラクティカム
プラクティカム(課題解決型長期企業実習)
立命館MOTでは、講義で学んだ知識や理論の実践の場として「プラクティカム(Practicum)」を実施しています。その特徴は、“実習先で企業等の仕事を経験する”一般的なインターンシップとは異なり、企業が抱える課題に学生が取り組むという「課題解決型長期企業実習」です(下表参照)。プラクティカムを受講することで、将来の就職活動でもアピールできる実践経験を得ることができます。
項目 | プラクティカム(Practicum) | インターンシップ(Internship) |
---|---|---|
目的 | 学術的なプログラムの一環として、特定の分野での技術や知識を実践 | 職場での実務経験を積み、スキルや業界の理解を深める |
期間 | 数週間から数ヶ月、学位プログラムに組み込まれている | 数週間から1年程度、企業や団体によって期間は幅広い |
指導者 | 企業や団体の現場の上司による指導に加えて、大学や教育機関の指導教員が監督し、学問的なフィードバックを提供 | 企業や団体の現場の上司やメンターが指導し、実務的なフィードバック |
評価 | 学問的評価が行われ、単位や卒業要件に関連することが多い | 企業や団体からのフィードバックが主で、学問的評価は必須ではない |
目的との関係 | 学位取得につながる教育活動であることが多い | キャリアの発展や就職活動の一環として行われることが多い |
目指す教育効果
- 企業等において、どのような課題が存在し、どのように解決しようとしているかを知る。
- 講義で学習した理論や方法論を企業における課題解決に適用する。
- 企業等での課題解決の体験を論文研究にフィードバックする。
- 知識を活用して問題解決する力
- 経験を積むことで身についた行動特性、判断基準
プラクティカムの特徴
課題解決型
「プラクティカム」の最大の特徴は、企業などが実際に直面している課題に講義で学習した知識を適用する「課題解決型実習」だということです。企業が解決を求める課題と学生の研究対象がマッチングすることで、はじめて成立する実習なのです。
教員の指導
テクノロジー・マネジメント研究科の教員が、課題設定、アプローチ設計、調査研究、成果の取りまとめをサポートすることで学生は高いレベルでMOTの理論や方法論の実践を体験できます。
長期間
【3ヶ月〜6ヶ月】
期間が3ヶ月〜6ヵ月と長いため、企業、ビジネスの実態をじっくりと知ることができ、実習先の担当者と深く関わる機会があります。
対象者と単位授与
立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科の博士課程前期課程の学生
- 企業等での実務経験の無い学生を主な対象としますが、実習先が受け入れを許可された場合は社会人学生の参加も可能です。
実習期間と単位授与
3ヶ月以上6ヶ月:プラクティカムI,II(合わせて4単位)
成果物の取り扱い
実施したテーマを修士論文の研究にすることが可能です(ただし、実習先の秘密保持により、内容の公開範囲や表現も含めて実習先の同意を必要とします)。
プラクティカムの実施によって得られた発明、考案、ノウハウ、著作権その他の成果は基本的に実習先に帰属します(契約締結時に規定します)。
プラクティカム協力企業
- 協力企業として企業名を公開可能と回答された企業のみ掲載しています。
開始から終了までの流れ
6月中旬
プラクティカム説明会への出席
募集概要、参加者の心得などを説明します。
- 応募には、説明会への参加が必須。
6月中旬
企業によるテーマ説明会へ出席
会社概要、テーマ案の発表。参加が必須。
- 応募には、説明会への参加が必須。
6月下旬
実習先希望調書の提出
自己紹介シート、参加希望調書を提出。
7月上旬
マッチング結果の通知
提出書類をもとに、企業とのマッチング結果を通知します。
マッチングしなかった場合は、プラクティカムを受講できません。
9月下旬
実習開始
実習先担当者、指導教員、学生と打ち合わせ。
秘密保持契約などの締結後、実習スタート。
中間報告
1月下旬
最終報告会
企業でのプレゼンテーション、最終報告書の提出など。
実習修了後、最終報告書類を事務室へ提出。
3月上旬
単位授与
指導教員による成績評価。
よくある質問
実習先により異なります。参加者の募集をする際、採用との関係の有無をお知らせします。なお、採用に関連がある実習に参加しても就職義務はなく、あくまで双方で合意が取れれば採用となります。
実習受け入れ先が社会人学生の受入れを許可されれば可能です。(社会人学生の所属企業が実習先と同業種で秘密保持上の問題がある場合は受入れが許可されません)。また、プラクティカムは調査や実習先との打合せがあり、講義よりも負荷がかかるので、仕事との両立が可能かを考慮してご参加ください。
調査報告書として文書で提出する、報告会を行う等、実習先のご要望により様々です。立命館MOTとしては教育的な効果から、可能な限りプレゼンテーションの場を提供いただくことをお願いしています。
企業の皆様へ
実習受け入れのお願い
実習先としてご協力いただける企業・組織を募集しています。
ご参加のメリット
- 次世代の人材育成の貢献
学生の教育研究を支援するCSRとして - 優秀な学生の早期確保
新卒採用の一環として(ただし、採用との関連は実施の必須条件ではない) -
無料でテクノロジー・マネジメント研究科の受講・大学図書館の利用が可能
- 対象:博士課程前期課程の科目、ゼミ
1テーマ受入れにつき、2科目(4単位)上限。 - 図書館 貸出し100冊/100日、データベースの利用可能
- 対象:博士課程前期課程の科目、ゼミ
- 課題解決の一助となる
学生が主体だが、必ず教員が指導するので一定の成果が期待できる
調整事項
- 通費・資料費等の経費ご負担
- 研究テーマの選定
- 契約書、秘密保持誓約書を締結
- 調査研究に必要な資料や設備の提供
- 調査研究および報告書作成・最終報告へのアドバイス
受け入れに関するお問い合わせ
受入れにご興味がおありの方は、下記リンクよりご連絡ください。