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人材育成目的と3ポリシー

人材育成目的

研究科全体

本研究科は、科学技術の価値を理解し、未来をデザインすることを通じて、社会発展に寄与する知識や技能・能力を持った人材を養成することを目的とする。

前期課程

テクノロジー・マネジメント専攻博士課程前期課程は、経営マインドのある技術者、技術を最大限に活かすことのできる経営者など、未来をデザインすることを通じて、社会発展に寄与する人材の育成を目指す。加えて、技術経営の概念、方法論を身につけ、企業及び社会における価値創造に指導的役割を果たし、グローバルに活躍できる自由にして進取の気風に富んだ人材を育成することを目的とする。

後期課程

テクノロジー・マネジメント専攻博士課程後期課程は、企業などにおける実践を普遍的、体系的概念や方法論に昇華し形式知化する研究者の育成を目指す。技術者・経営者など、技術経営の実践者としての経験を学問研究の場にフィードバックし、企業などにおける実践を普遍的、体系的概念や方法論に昇華し形式知化し、グローバルに活躍できる自由にして進取の気風に富んだ人材を育成することを目的とする。

ディプロマ・ポリシー

テクノロジー・マネジメント研究科は、科学技術の価値を理解し、社会発展に寄与する知識や技能・能力を持った人材を育成することを目的とし、下記のとおり修了時点において学生が身につけるべき能力(教育目標)を定める。
これらの能力の獲得は、研究科の各教育課程が規定する所定単位の修得と下記の各課程における学位論文評価基準に基づく審査の合格により、その達成とみなし、前期課程においては修士学位、後期課程においては博士学位を授与する。

〈大学院生が修了時に身につけておくべき能力=教育目標〉

前期課程

【知識・理解】

  • A.技術経営に関する基礎的な理論、コア知識及び方法論を習得し、それらの意義と役割を理解する。

【思考・判断】

  • B.研究開発、事業活動、知的資産活用などに関する事例等を分析して、問題点や課題を見出し、かつ的確な問いを立てることができる。
  • C.産業社会のニーズを理解し、技術経営の知識に基づいて、課題解決とイノベーション促進のために戦略、解決策、アイデア等を立案し、提案できる。

【関心・意欲・態度】

  • D.事業活動等を通じてわが国及び国際社会に貢献できるよう、高い倫理観を持って、他者と連携、協調して計画的に業務や研究等を実践することができる。

【技能・表現】

  • E.技術や製品・サービスの事業化を成功させるために、技術などの知的財産の収益化方策、事業価値の算定方法及びリスク管理を実践することができる。
  • F.異なる文化を理解し国際的な広い視野を持ちながら、必要に応じて外国語を用いてコミュニケーションし、プレゼンテーションすることができる。

後期課程

【知識・理解】

  • A.技術経営に関する高度な理論、概念及び方法論を習得し、その意義と役割を理解する。

【思考・判断】

  • B.研究開発、事業活動、知的資産活用などにおける問題点や課題を見出し、かつ高度な問いを立て、新規性の高い事項を発見することができる。
  • C.産業社会における課題解決とイノベーション促進のために高度な戦略、解決策を立案し、提案できる。

論文評価基準

前期課程

学位の授与にあたっては、所定の修了要件を満たしたうえで、技術経営の概念・方法論の理解、問題意識の明確さ、研究テーマの妥当性など複数の基準により審査を行い、社会における価値創造にふさわしいと判断される学位申請者に学位を授与する。

後期課程

学位の授与にあたっては、所定の修了要件を満たしたうえで、学位審議委員会の審査に合格していることが条件となる。学位申請論文の審査にあたっての、学位審議委員会による学位論文審査および口頭試問は、技術経営の概念・方法論の理解、問題意識の明確さ、研究テーマの妥当性、先行研究との関係、論旨展開・文章表現の妥当性など複数の評価基準により審査され、企業における実践を普遍的、体系的概念や方法論に昇華し形式知化する技術経営研究における高度な研究能力を有すると判断される学位申請者に学位を授与する。

カリキュラム・ポリシー

テクノロジー・マネジメント研究科は、研究科の人材育成目的達成のため、下記のような教育課程を編成する。

前期課程

テクノロジー・マネジメント研究科博士課程前期課程では、人材育成目標を達成するために理論と実践の両面を兼ね備えた講義を展開し、ディスカッションやワークショップ形式を利用した双方向性を重視している。また実践教育の一環として、企業の現場の課題を解決する実習型の講義もあり、講義で身につけた理論を現場で実践する機会を設けている。カリキュラムでは、基礎科目で基礎専門的なMOT科目、コア科目で学修分野別カリキュラム・マップで示す各分野の代表的な科目を学び、展開科目では学修分野別カリキュラム・マップで示す各分野を深める専門科目などを用意しており、体系かつ広範に学べる構造としている。
研究指導科目に関しては、課程の最終到達点として質の高い課題研究論文や修士論文を完成させるために、1回生から演習を開始し研究のための論理的思考や分析手法、研究テーマの抽出準備を行う。2回生では、1回生で学んだ論理思考や研究テーマに基づいた文献調査を深めるとともに活発にデータ収集を行い、執筆作業を進めていく。2年間を通じて3度の報告会が行われ、段階的にブラッシュアップを行う仕組みを設けられている。所定の科目に関しては、アセスメントポリシーに則って教育目標の達成を評価する。

後期課程

テクノロジー・マネジメント研究科博士課程後期課程では、研究科の教育目標である「技術経営に関する高度な理論、概念及び方法論を習得するために必要な学力」を身につけるために、技術経営の研究者ならびに高度な知識を有する専門家として、新たな価値創造をリードするためのアカデミックな視点と、グローバル社会の中核人材として戦略的・理論的な思考に基づいて行動を実践する視点の両面から学生の研究を推進する。
このために、特別研究科目において、調査・分析を含めた博士論文作成のための指導を行うとともに一人ひとりの学生の特定の研究分野とテーマについて計画的に研究を支援する。

アドミッション・ポリシー

前期課程

【知識・理解】

  • A.基礎科目で基礎専門的なMOT科目を学ぶことから、技術経営に関する理論、概念及び方法論を習得するために必要な学力を有する人材を受け入れる。

【思考・判断】

  • B.研究開発、事業活動、知的資産活用などに関する事例分析能力を身につけたいと考える人材を受け入れる。
  • C.企業の現場の課題を解決する実習型の講義があることから、産業社会のニーズや、課題解決とイノベーション促進のために戦略、解決策等を考察するための基礎的な論理力、判断力を持つ人材を受け入れる。

【関心・意欲・態度】

  • D.授業ではディスカッションやワークショップ形式を利用した双方向性を重視していることから、他者と連携、協調して計画的に業務や研究等を実践したいという意欲を持つ人材を受け入れる。

【技能・表現】

  • E.質の高い課題研究論文や修士論文を完成させることから、技術や製品・サービスの事業化に必要な資料や情報を集め、科学的に探究し論理的に考察し、かつ表現するための基礎的な能力を持つ人材を受け入れる。
  • F.他者とコミュニケーションして計画的に研究等を実践し、表現する能力を身につけようとする目的意識を持つ人材を受け入れる。

後期課程

【知識・理解】

  • A.新たな価値創造をリードするためのアカデミックな視点での研究を推進することから、技術経営に関する高度な理論、概念及び方法論を習得するために必要な学力を有する人材を受け入れる。

【思考・判断】

  • B.研究開発、事業活動、知的資産活用などにおける問題点や課題を見出し、かつ高度な問いを立て、新規性の高い発見をしたいと考える人材を受け入れる。
  • C.中核人材として戦略的・理論的な思考に基づいて行動を実践する視点での研究を推進することから、産業社会における課題解決とイノベーション促進のために高度な戦略、解決策を立案し、提案をしたいと考える人材を受け入れる。

アセスメント・ポリシー

研究科全体

1.達成すべき学修成果に整合した教育活動の実施状況のチェック方法

①修士論文

【思考・判断】

修士論文を対象に、ルーブリック法を用いて、ディプロマポリシーのA、B、Cの項目に関する達成度を評価する。
達成度のレベルは5段階評価とする(0~4)。

②プラクティカム

プラクティカムを対象に、ルーブリック法を用いて、ディプロマポリシーのC、D、E、Fの項目に関する達成度を評価する。
達成度のレベルは5段階評価とする(0~4)。

2.具体的な評価方法

各教員が評価を担当している修士論文及びプラクティカムについて、ルーブリック法を用いて、ディプロマポリシーの5項目における達成度を評価し、研究科全体の平均値を算出する。なお、ルーブリック法による評価基準は教授会における審議で定める。

3.目標達成レベル

教授会における審議で定める。