【"ものづくりプロセス"のフィールドワーク】ー株式会社資生堂大阪茨木工場へ行ってきました!
2024年11月14日(木)、田中邦明教授とMOT院生13名で茨木市にある株式会社資生堂 大阪茨木工場/西日本物流センターでフィールドワークを行いました。
バス内に設置されたモニターで資生堂の人気化粧品のCMで予習しながら、30分ほどで
大阪茨木工場へ到着。
青空に映える大きな白い工場とガラス張りの建物が印象的でした。
今回、見学させていただいたのは資生堂ビューティーサイトというガラス張りの建物内。
吹き抜けのエントランスは白を基調としており、とても開放的な空間です。
見学の最初は1Fにある【ザ・ジャーニーシアター】から。名前の通り、見学のテーマは資生堂の<美をめぐる旅>。シアターでは資生堂の名前の由来やラボ、マルシェ、ワークショップスクール、ミュージアムといった様々なエリアの説明をしていただき、見学への期待がさらに高まります!
2Fに移動し、次は実際の【製造エリア】を見学させていただきました。エリア内はもちろん撮影禁止!院生のみなさんはガラス越しに見える大きな釜や機械を一生懸命目に焼き付けていました。
大阪茨木工場は資生堂の化粧品の中でも高価格帯スキンケアを生産しており、40基ある釜の中で一番大きな釜は1回で約3万本分の化粧水が作れるそうです!
機械での作業のほかに人の目で確認する作業もあり、3mの深さがある釜に長い柄杓を使ってきちんと撹拌されているか目視作業をしているところも見学させていただきました。
4Fの充填・仕上げエリアでは、11あるラインで約300人の方が作業されるとの事です。
衛生管理が徹底されており、製造エリアのクリーン度はなんと99.97%!目元以外はマスクや帽子できっちり覆われていましたが、ユニフォームや帽子の色で役職や作業の担当が分かるようになっています。出荷されるものを人が運ばなくて済むようにベルトコンベアなどで自動化されており、資生堂が掲げる<PEOPLE FIRST>な環境が整えられていました。
しかし、すべてが自動化されているわけではなく、容器の割れがないか目視でのチェックや、箱の組み立て、オーバーキャップの装着など、機械で行うと逆に手間がかかってしまう部分は一つ一つ手作業で行われており、資生堂の商品へのこだわりも感じました。
3Fに移動し、【ワークショップスクール】にてルームフレグランスを充填する体験をさせていただきました。こちらのルームフレグランス、なんとお土産にもらう事ができます!!
充填作業の次は同じく3Fにある【センサリーテストラボ】に移動し、官能検査体験を行いました。
<官能検査>とは、色やにおい、触り心地など、人の感覚を使って製品の品質を判定する検査の事です。(BEAUTY SITE PASSPORTより引用)
実際に官能検査を行っているパネラーの方は、体調はもちろん、においのある食事などにも気をつけていらっしゃるとの事。
今回の見学では、触覚検査、嗅覚検査、色覚検査を体験させていただきました。
センサリーテストラボの隣にある【マテリアルハウス】へ。資生堂の化粧品に実際に使われている原料が展示されています。色とりどりの原料の中には普段スーパーで見かけるような野菜もありました。
見学の最後は【資生堂ミュージアム】。過去から現在までの資生堂の化粧品などが展示されていました。
見学終了後は旅行から帰ってきたかのような充実感! まさに<美をめぐる旅>。
院生からは製造エリアのオートメーション力の高さや、資生堂の商品へのこだわりが細部まで感じられたとの声が多く聞かれました。
今回は90分のFactoryコースという見学でしたが、Beauty Siteコースでは実際に化粧品を試せるとのことで、そちらもとても気になりました。
資生堂の皆様、貴重な体験をありがとうございました!