2020.06.15 NEWS

先端総合学術研究科小川さやか教授が第51回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞

 先端総合学術研究科小川さやか教授が著書『チョンキンマンションのボスは知っているーアングラ経済の人類学』(春秋社、2019年7月)にて、第51回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞いたしました。
 この賞は、公益財団法人 日本文学振興会が主催し、各年のすぐれたルポルタージュ、旅行記、伝記、戦記、ドキュメンタリーなどのノンフィクション作品を表彰するものです。
 本書は、香港社会に生きるタンザニア人コミュニティを考察し、香港に移住するタンザニア人たちの半生、既存の制度に期待しない人々によるセーフティネット、信用システム、シェアリング経済など、可能性に満ちた社会を描いています。
 小川教授は、同書にて第8回河合隼雄学芸賞も受賞しています。

小川さやか教授のコメント
 人類学の民族誌がノンフィクション賞をいただけるなんて、大宅賞の底の深さに驚き、そしてたいへん光栄に思っています。栄誉ある賞を受賞したことを励みにして、文化人類学そしてアフリカ研究の魅力をこれからも伝えていけたらうれしく思います。本書で描き出そうとしたのは、確固たる信用や安定したコミュニティがないからこそ成り立つ、生き生きとした社会と経済のありかたです。これからも多様な世界にもぐって調査研究に邁進していきたいと思います。

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