文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に採択~リアル・バーチャル時代のウェルビーイングと公正な社会を実現する新領域「身体圏」研究拠点~
立命館大学(京都市中京区、学長:仲谷善雄)は、文部科学省が公募する令和6年度「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業※」に採択されました。
「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」は、大学ファンドによる国際卓越研究大学への支援と並行して、日本全体の研究力を向上させ、研究大学群の形成を推進することを目的に設置されたものです。地域の中核大学や研究の特定分野に強みを持つ大学が、その強みや特色のある研究力を核とした戦略的経営のもと、他大学との連携や研究活動の国際展開、社会実装の加速などにより大学全体の研究力強化を推進します。
本学は、「R2030 立命館大学チャレンジ・デザイン」の実現に向け、強みであるスポーツ健康科学を核とする「身体圏」という新学術領域の創生に挑戦します。過去20万年にわたり、リアルな世界で適応・進化を続けてきた人類は、リアルとバーチャルが高度に融合した「多重環境化社会」においていかに発展していくかという人類史的課題と新たな未来創造の機会に直面しています。びわこ・くさつキャンパスにおいて2025年7月に運用開始予定の新施設「立命館先端クロスバース・イノベーションコモンズ(仮称)」(通称:CVIC・シービック)に、多重環境を生み出す設備群と、それによる生体・心理への影響を測定する設備群をそろえて身体圏研究を推進することで、誰もがありたい自己を実現でき、ウェルビーイングを追求できる公平な社会の実現を目指します。
本学は、「自由と清新」の建学の精神のもと、国内最大規模の私立総合学園として常に改革を実行してきました。研究においては、1995年に大学初の産学連携窓口「リエゾンオフィス」の設置を皮切りに30年間にわたる研究力向上戦略を推進してきました。本事業では、これらの改革の実績に基づき、これまでの知識伝達が中心の教育大学から、研究が教育をけん引し、研究・人材輩出によって地球規模課題の解決に貢献する次世代研究大学へと飛躍を遂げます。
<立命館大学の4つの改革>
- 研究力改革:社会構造の大転換期に立ち向かう「次世代研究」モデルの実現
- 博士力改革:学際性・社会実装力・社会包摂性を兼ね備えた博士アントレプレナーの育成
- 社会実装力改革:スタートアップ創出による社会課題解決と社会的インパクトの創出
- 財政力改革:大学独自投資ファンドを核とする大学財政基盤の強化、研究再投資の拡大
※令和4年度第2次補正予算
仲谷善雄 立命館大学 学長のコメント
このたび、立命館大学が文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に採択されたことを大変光栄に思います。本事業を通じた「身体圏」研究領域の創生により、大学全体の研究力をより一層向上させ、社会実装と人材育成の一体的強化、さらには経営基盤について、改革を推進し、2030年に向けて本学が掲げる「社会共生価値を創出する次世代研究大学」の実現を目指してまいります。