2025年6月1日(日)、立命館大学衣笠キャンパスおよび衣笠周辺エリアにて「衣笠アートヴィレッジ フェスティバル」を開催しました。当日は地域の皆さまをはじめ、小さなお子様連れのご家族からご年輩の方まで、およそ12,000名もの方々にお越しいただき、キャンパス内外70を超えるアート企画やパフォーマンスなどをお楽しみいただきました。

 京都・衣笠は、明治末期から大正にかけて、堂本印象や木島櫻谷をはじめ、数多くの日本画家が居を構え、「衣笠絵描き村」として発展してきました。立命館は、このような衣笠の魅力を、アートを軸とした街づくりを通じて、日本そして世界へ発信し、京都・衣笠を世界にひらかれたエリアへと導いていくため、周囲の神社仏閣、美術館等の皆さまとともに「KINUGASA Redesign Project」をスタートしました。プロジェクトの第一弾となるこの「衣笠アートヴィレッジフェスティバル」は、“衣笠で観る、聴く、味わう、香る、感じる”をテーマに、衣笠エリア全体がアートに染まり、さまざまな伝統文化、芸術に触れるイベントとして、今年はじめて開催。立命館大学学友会が学園共創活動の一環として共催のうえ、衣笠キャンパスの新入生、オリターやピア・サポーターズ、学生団体等の多くの学生が参画しました。

 心配されていた天気も幸い持ちこたえ、少し汗ばむような気候の中ではじまったオープニングセレモニーでは、立命館の仲谷善雄総長、小川さやか副総長とともに、京都市副市長・吉田良比呂様、総本山仁和寺執行長・大林實温様、北野天満宮禰宜・東川楠彦様、立命館大学学友会 中央常任委員長・小西勇輝さん(文学部4回生)、立命館大学学友会 全学自治会初年次担当・村田美月さん(国際関係学部4回生)がリボンカットによる開会宣言を行い、和太鼓の音色に包まれながら賑やかなフェスティバルのスタートを切りました。

 衣笠キャンパスでは、アートをテーマとした多くの作品を執筆されている原田マハ氏と、ARTISTS’ FAIR KYOTOなどをプロデュースする高岩シュン氏によるアート対談をはじめ、日本・世界を舞台に活躍される方々をお招きしたアートイベントや、ヘラルボニーによるアートエキシビション、2026年度に開設予定のデザイン・アート学部・研究科に関連した企画などが行われました。

 また、屋内外で新入生や学生団体によるステージ企画、アート展示・体験企画、新入生による模擬店・縁日など様々な企画が開催され、多くの人で賑わいを見せました。

 フェスティバル当日は、大学のキャンパスに留まることなく、衣笠エリアをアートヴィレッジに見立て、総本山仁和寺、北野天満宮など周囲の神社仏閣・美術館等を散策・周遊する連携企画も実施。加えて、KINUGASA Redesign Projectの一つの柱として掲げている「MaaSによるアートヴィレッジの一体化」に向け、衣笠キャンパスと総本山仁和寺境内にて、7人乗りのグリーンスローモビリティ、および特定小型原動機付自転車の試験導入も行いました。

 今後も衣笠周辺エリアの皆さまと立命館大学が連携し、今日のこの取り組みが未来にわたり続く、地域に根付いた企画になることを目指していきます。

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