立命館大学 理工学部 ロボティクス学科 加古川研究室（アクチュエーション研究室）が、2025年6月10日（火）～13日（金）の4日間、東京ビッグサイトで行われた、FOOMA JAPAN 2025（主催：一般社団法人 日本食品機械工業会）において、FOOMA AP（アカデミックプラザ）賞の出展社評価部門を受賞しました。
表彰式は同会期中、東京ビッグサイトで執り行われ、加古川研究室の学生らが出席しました。

テーマ

「機械的接触基盤ロボット技術が切り拓く新たな可能性」

発表ジャンル

食品加工装置（ロボットシステム構築含む）

• 発表概要文など詳しくはこちらのページをご覧ください。
  https://www.foomajapan.jp/academic/36/

FOOMA AP賞について

食品産業の技術革新と研究開発を促進するために設けられた賞となります。
FOOMA JAPAN 2025 アカデミックプラザで発表された研究の中から、業界の進歩と新たな食品開発に貢献する優れた研究が選出され、この賞が授与されます。

• アカデミックプラザ FOOMA AP賞 受賞者発表
  https://www.foomajapan.jp/academic/award/

加古川准教授のコメント

　この度はFOOMA AP賞を賜り、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
近年、生成系AIをはじめとする人工知能への関心が高まる中、社会課題の解決に向けた期待も膨らんでいます。一方で、現実世界におけるフィジカルな作業の実現方法については、依然として課題が多く残されていると感じています。
　当研究室では、従来のハードウェアロボットでは困難とされてきた接触作業を、付加的な要素を増やさずにいかに達成するかをテーマに、機構や制御の研究に取り組んでいます。これまでは主に屋外作業を想定してきましたが、今回FOOMAに初参加し、食品産業への応用の可能性を提案させていただきました。多くの方にご来場いただき反響を実感する一方、現場理解の不足も痛感しました。今後は食品産業への応用展開を視野に、さらなる研究開発と社会実装に取り組んでまいります。
　なお、本成果は川村貞夫教授（立命館グローバル・イノベーション研究機構）との共同研究の結果、生まれたものです。また、本展示会で使用したエンドエフェクタ（ロボットハンド）の一部には住友重機械工業株式会社が開発中の減速機が含まれています。この場を借りて御礼申し上げます。