草津市・パナソニック株式会社との三者協定を締結 ~ウェルビーイングの向上と地域活性化に向けて~
2025年8月25日、立命館大学は草津市およびパナソニック株式会社と、「ウェルビーイングの向上と地域の活性化に関する協定」を締結しました。
本協定は、人口減少社会においても持続可能で活力ある地域社会の実現を目指し、三者がそれぞれの強みと資源を最大限に生かしながら連携・協力することで、地域社会が直面する課題の解決と新たな価値の創造を図るものです。
協定の背景と目的
草津市では、2025年度よりスタートした第6次草津市総合計画第2期基本計画において、暮らしやすさや幸福感を数値化・可視化する「ウェルビーイング指標」を導入し、住民一人ひとりの豊かな生活の実現を目指しています。また、パナソニック株式会社は、1969年より草津市に拠点を構え、冷蔵庫やエアコンなどの製品を通じて豊かな暮らしの実現に貢献してきました。近年では、「一人ひとりが自分らしく、心豊かに生活できる社会の実現」を目指し、ウェルビーイングなくらしの創造に取り組むとともに、地域社会との関係性を重視した活動を積極的に展開しています。
こうした草津市とパナソニックの取り組みに呼応する形で、立命館大学は、地域社会との強い結びつきを持ちながら、教育・研究の高度化と社会連携を推進しています。中期計画「学園ビジョンR2030チャレンジ・デザイン」に基づき、「新たな価値を創造する次世代研究大学」「イノベーション・創発性人材を生み出す大学」という2つの柱を掲げ、地域課題の解決に資する多様な連携の構築と実践を進めています。特に、びわこ・くさつキャンパス(通称「BKC」)を拠点とする草津市との連携は、学生・教職員が地域に根ざした活動を展開するうえで、大学にとって重要な取り組みの一つとして位置づけられています。
協定に基づく主な連携事項
・地域課題解決に向けた共同研究・実証プロジェクトの推進
・最先端技術と学術知見の地域還元
・次世代リーダーや専門家の育成、産学公民の人材交流
・広報・情報発信の連携による地域ブランドの確立
今後は、BKCウェルカムデーや「オータムフェスタ」(パナソニック)や「みなくさまつり」(草津市)などの地域イベントを通じた連携のほか、草津未来研究所との協力によるまちづくりの具体化、グラスルーツイノベーションセンター(通称「CIG」)や立命館先端クロスバースイノベーションコモンズ(通称「CVIC」)を活用した社会実装、共同研究の可能性の検討などを進めていきます。
仲谷善雄学長コメント
このたび草津市様、パナソニック様とウェルビーイングの向上および地域活性化に関する協定を締結できましたことを心より感謝申し上げます。本学は中期計画R2030のもと、教育・研究を通じた地域課題の解決と新たな価値創造に挑戦しており、本協定はその具体的な実践の一つと位置づけています。今後、三者の強みを生かした共同研究や人材育成・交流等を一層推進し、地域課題の解決を通じた草津市、そして滋賀、関西のさらなる活性化に寄与してまいります。