立命館大学は、びわこ・くさつキャンパス(BKC)において、大学発スタートアップを創出するオープンイノベーション拠点「グラスルーツイノベーションセンター」(通称GIC(ジーアイシー))および次世代研究大学の実現に向けた新たな拠点「立命館先端クロスバースイノベーションコモンズ」(通称CVIC(シービック))を開設しました。

 GICは、経済産業省「地域の中核大学等のインキュベーション・産学融合拠点の整備」事業に採択され、オープンイノベーションとインキュベーションの両機能を備えた施設として整備されました。1階には、STEAM教育やアントレプレナーシップ教育の展開、試作やアイデアの具現化を支援する「GIC Fab」や、地域・企業との連携を促進するコワーキングスペースを設置。2階には、起業を目指す研究者や学生が利用できる個室(ウェットラボ)や共同利用できる分析機器が設置された共用ラボ、登記可能なラウンジが整備され、多様な人材の交流と価値創出を支援します。

 7月28日(月)には、経済産業省、滋賀県、草津市、国立大学法人滋賀医科大学、独立行政法人中小企業基盤整備機構、株式会社村田製作所などから来賓を迎え、オープニングセレモニーを開催しました。式典ではGICへの期待や今後の連携についての挨拶が述べられ、続いて、施設の設立背景や機能が紹介されました。式典後は、今後展開予定のプロジェクトの紹介、施設案内を実施しました。

 CVICは、2023年度に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択され建設が実現しました。また2024年度に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の採択により、現在機器の整備を進めています。CVICではリアルとバーチャルが高度に融合する社会における心身の変化やELSI(倫理的・法的・社会的課題)などに関して学際融合により解明・研究する「身体圏研究」を推進します。GICとの連携により、研究成果の社会実装を加速させることが期待されています。

 7月18日(金)には、両施設竣工式が行われ、仲谷総長は「CVICで展開される『身体圏研究』という新たな研究領域への挑戦が、GICとのシナジーを生み出し、次世代研究大学という大きな目標に向けて力強く前進させる原動力になるものと確信しています」と挨拶しました。

 立命館大学は、両施設を核とした研究・教育・社会連携の展開を通じて、知の共創と社会実装を推進していきます。

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