第1回「立命館アワード」表彰式を開催
2025年12月17日(水)、立命館朱雀キャンパスで第1回「立命館アワード」表彰式を開催しました。
「⽴命館アワード」は、教育・研究・社会貢献・行政等の実践において極めて顕著な成果や重要な貢献を果たした教職員を表彰する制度として2025年度に創設しました。立命館ならではの組織文化である⼤学・附属校・職種の枠を超えた協働・共創によって生み出された成果や貢献を学園全体に共有し、シームレスな学園展開と立命館としての新たな社会価値創出を促進することを目的としています。
第1回の実施に向け、常任理事会の下に制度運営を担う「⽴命館アワード」運営委員会、および、同委員会の下に審査を担う「⽴命館アワード」審査委員会を設置。対象期間を2023年4月1日〜2025年3月31日とし、学園ビジョン「R2030 チャレンジ・デザイン」の前半期において極めて顕著な成果創出・重要な貢献を果たした教職員の個人またはチームを、推薦(自薦・他薦)によって募集しました。
審査は、審査委員を務める学園役職者および学外有識者による三段階審査(第一次書面審査、第二次書面審査、合議審査)を実施し、本制度の趣旨を踏まえて「社会的インパクトのある顕著な成果・実績であるか」「R2030 チャレンジ・デザインへの貢献度」「⾰新と持続性」「波及効果と共創性」を審査項目として設定しました。
厳正な審査の結果、応募総数103件から合計22 件(本賞9件、奨励賞13件)を表彰対象として決定しました。今回の「立命館アワード」表彰において特筆すべきことは、職種混合のチーム(職員をリーダーとする⼤学教員との協働、⼤学教員と附属校教員との協働、附属校教員と学⽣との協働、全ての職種を横断する協働など)による取り組みの成果が複数表彰対象になったことであり、私⽴総合学園⽴命館ならではの特⻑であるシームレスな学園展開の具現化の例として⾮常に象徴的な結果となりました。
表彰式では、冒頭の挨拶に立った森島朋三理事長(第1回「立命館アワード」運営委員会 委員長)が、「受賞者は研究の最前線を切り拓くとともに、教育の質の向上や人材育成に注力し、R2030チャレンジ・デザインの実現を目指す立命館学園における教職員の一つのモデルとなる社会的インパクトの高い成果を創出されました。受賞者の功績は、立命館学園全体の英知を結集し世界に誇れる研究・教育・人材育成拠点を築くための礎であり、未来への希望です」と述べました。
続いて、森島理事長および仲谷善雄総長(第1回「立命館アワード」運営委員会 副委員長)より受賞者一人ひとりに表彰状が授与されました。その後、審査委員長を務めたサトウタツヤ副総長、学外審査委員を代表してリクルート進学総研所長の小林浩様より審査の講評がなされました。講評でサトウ副総長は、「今回の受賞者の取り組みは、立命館ならではの取り組みが多く、今後の立命館学園全体の成長につながり、それらは『R2030チャレンジ・デザイン』の実現に向け目指すべき理想像です。」と述べました。また、小林様は「立命館アワードは非常に立命館らしい取り組みであると考えています。その理由は、所属や職種を超えてチームで成果をあげていること。そして、建学の精神である『自由と清新』を具現化しており、変革に向かう組織文化を体現していることです。」と講評を述べられました。
表彰式の最後には、受賞者を代表して末近浩太国際関係学部教授が「第1回の受賞者として誇りに思います。今回の受賞を励みに、今後も真摯に研究・教育に向き合い、学園の発展と社会、そして世界への貢献に努めてまいります。」と感謝の言葉とともに今後の抱負を述べました。
受賞者のコメント
総合企画部 兼 研究部 本田 和馬次長
大学教員と職員との協働によるチーム代表として立命館アワード(本賞)を受賞
記念すべき第1回立命館アワードの受賞、大変光栄に存じます。チーム9名による教職協働の成果のみならず、関係者の皆さまの厚いご支援の賜物です。社会的期待の大きさに身が引き締まる思いですが、採択はあくまでスタートにすぎません。次世代研究大学の象徴、そして日本の宇宙開発の未来を切り開く真の契機となるよう、現状に満足することなく一層尽力してまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
(本田次長らのチームの成果や貢献)
本田次長ら教職員で構成されるチームは、2023年の宇宙地球探査研究センター(以下「ESEC」)設置を起点として、宇宙航空研究開発機構(通称「JAXA」)等をはじめとする国内外の技術開発拠点との連携を構築しつつ、2024年度から公募が開始された「宇宙戦略基金」の「SX研究開発拠点」の採択を得ました。本採択は、宇宙分野における永年にわたる技術開発実績を有する旧帝国大学等有力大学を抑え、約11倍の競争を勝ち抜いたものであり、ESEC設置からわずか1年半で、魅力的なプラン策定と実現性を評価されるところまで到達したという点が特筆的な成果です。
今回の採択を受けて以降の事業の成果を事後的に評価すべきという観点もありつつ、困難な課題に対して綿密な準備や対策をもって果敢に挑戦するという業務姿勢は極めて重要であり、学園構成員に対して非常に大きなインパクトと励ましを与えたといえます。
立命館守山中学校・高等学校 山村 和恵教諭
附属校教員と学外協力者、学生の協働によるチーム代表として立命館アワード(本賞)を受賞
このたび名誉ある賞にご選出いただき、大変光栄に存じます。本成果は、生徒・教職員・卒業生・企業が立場を越えて協働してきた取り組みの成果です。保健室に運ばれてくる声を構造的課題として捉え模索してきたことが、デジタル保健室を新たなコミュニケーションツールとして展開する契機となりました。本取り組みが、支援や対話の可能性に一つの示唆を与えることを願っております。構想段階より支えてくださった学園に深く感謝するとともに、今後も深化と展開を目指してまいります。
(山村教諭らのチームによる成果や貢献)
山村教諭らのチームは、生徒の心身の不調や不安に寄り添うための「デジタル保健室」の構築と実装に取り組みました。保健室をデジタル空間に再現し、生成AIを活用したアバター型「デジタル養護教諭」を通じて、生徒が教室や自宅から安心して相談できる環境を整える画期的な試みであり、登校が困難な生徒や対面での相談に抵抗のある生徒も利用でき、生徒たちが支援につながるための障壁を大きく下げることに成功しました。生徒たちの状況の変化を捉え、新型コロナウイルス禍を契機に形となった取り組みであり、校内外の支援に新たな可能性をもたらしました。これらの取り組みについては、文部科学大臣賞受賞や複数の学会・論文発表等に加え、地域・大学・企業との連携による社会実装に発展しています。
立命館附属校における独創的かつ革新的な教育・学校運営の実践例として社会的インパクトが大きく、「R2030チャレンジ・デザイン」で学校が目指すゲームチェンジャーの輩出にも貢献しています。
理工学部事務室 古賀 健治事務長補佐・研究部BKCリサーチオフィス 豊田 幸平課員
職員同士のチームとして立命館アワード奨励賞を受賞
このたびは立命館アワード奨励賞という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。本取り組みは、創発性人材の育成を目的に、学生や教職員が「挑戦したい」と自然に感じられる場と環境の形成に取り組んできたものです。本受賞は、多くの関係者の支えと協働の成果によるものです。大阪いばらきキャンパス(以下「OIC」)を皮切りに始まった「TRY FIELD」を、全学の資産へと育て、皆さんの学びや研究の新たなきっかけとして活用していただければ幸いです。改めて関係者の皆さまに感謝申し上げます。
(古賀事務長補佐、豊田課員のチームによる成果や貢献)
古賀事務長補佐と豊田課員によるチームは、両名にとっての前職場となる立命館大学社会共創推進課において、OIC新展開における「TRY FIELD」のハード、ソフトの設計・運営に取り組みました。学内外からのさまざまな意見を受け止めつつ、所期のコンセプト(学生が挑戦を楽しめる環境=TRY FIELD)がブレないよう、地域・企業・学内部門との連携に関して、制度設計、会員ネットワーク構築を柔軟かつ継続的に発展させつつ、学内文化の変革にも取り組んできました。これらは「R2030チャレンジ・デザイン」におけるビジョンの核心にある「創発的業務への挑戦」と「社会価値の共創」の実践例であり、社会的・組織的にも高い波及効果を生みました。これらの運営スキームの実践は、共創をキーワードとする今後の職員像にもインパクトを与えることが期待されます。
立命館学園においては、社会共創という言葉が日常化しており、両名による取り組みは、財政的な成果に留まらない業務創造の礎を築くものでした。



