2026.08.05 NEWS

立命館大学、綾部市、日東精工株式会社が包括連携協定を締結~PFAS分解技術の研究開発を契機に、産学公連携による地域共創モデルを構築~

 立命館大学(所在地:京都府京都市、学長:仲谷善雄)は、綾部市(所在地:京都府綾部市、市長:四方源太郎)および日東精工株式会社(所在地:京都府綾部市、代表取締役社長:荒賀誠)と、地域産業の振興や地域課題の解決、持続可能な地域社会の実現を目的とした包括連携協定を2026年8月4日(火)に締結しました。

 本協定は、大学・自治体・企業がそれぞれの人的・物的・知的資源を活用し、地域産業の振興、研究・技術開発、人材育成、環境保全、まちづくりなど幅広い分野で連携を推進するものです。

 今回の協定締結の契機となったのは、立命館大学と日東精工が共同で進めてきたPFAS(有機フッ素化合物)分解技術に関する研究開発です。PFASは、環境負荷や水環境への影響が国内外で課題となっている物質群であり、その分解・処理技術の確立は、持続可能な社会の実現に向けた重要なテーマの一つです。本協定により地域自治体である綾部市が加わることで、研究成果の実証や社会実装を視野にいれた産学公連携へと発展します。

 綾部市は、ものづくり産業を中心とした産業基盤を有する一方、人口減少や若年層の定着、持続可能な地域産業の形成など、地方都市共通の課題にも直面しています。本協定では、綾部市を実践的な研究・教育フィールドとして位置付け、大学、自治体、企業が継続的に連携することで地域課題の解決と新たな価値創出の両立を目指します。
 また、綾部市で創業した日東精工の技術力と事業化ノウハウ、立命館大学の教育・研究資源、綾部市の地域ネットワークを組み合わせることで、地域産業の高度化や新たな産業創出、次世代人材の育成を推進していきます。
 立命館大学は、共同研究や人材交流、リスキリング、インターンシップ、PBL型教育などを通じて、学生・大学院生・研究者が地域社会の課題解決に取り組む機会を創出し、実践的な学びと研究を展開します。

 三者は今後、PFAS分解技術に関する研究開発の推進をはじめ、地域産業振興、人材育成、人材交流、環境保全、文化・教育振興、まちづくりなどの分野で具体的な連携事業を順次検討・実施していきます。綾部市での取り組みを起点として、地域課題の解決と先端研究の推進を結び付ける「産学公連携による地域共創モデル」を構築し、その成果を京都府内外へ発信していきます。

【具体的な協定内容】
本協定に基づき、立命館大学、綾部市、日東精工は、次の事項について連携・協力を進めます。

  1. 地域産業の振興、創出及び支援に関すること
  2. 産学公の連携に関すること
  3. 地域課題の解決及び持続可能な地域社会の形成に関すること
  4. 研究、技術開発及び研究成果の社会実装に関すること
  5. 環境保全に関すること
  6. 人材の育成、交流に関すること
  7. 文化、教育の振興に関すること
  8. まちづくりの推進に関すること
  9. その他、三者の協議により必要と認められること

【今後の取り組みについて】
PFAS分解技術に関する研究開発の推進
 立命館大学と日東精工が共同で進めてきたPFAS分解技術の研究開発を、三者連携の重点事業の一つとして推進します。今後は綾部市との連携のもと、研究成果の実証や社会実装の可能性を検討しながら、環境負荷の低減や地域社会への貢献に資する技術開発を進めます。

地域課題を起点とした研究・教育の展開
 綾部市を実践的な研究・教育フィールドとして位置づけ、立命館大学の学生・大学院生・研究者が地域課題や地域資源に触れながら、綾部市および日東精工と協働する機会を創出します。共同研究、人材交流、リスキリング、インターンシップ、PBL型教育などを通じて、地域社会に根差した学びと研究の場として活用していきます。

地域産業の振興と人材育成
 綾部市の地域基盤、日東精工の技術力と事業化のノウハウ、立命館大学の研究・教育資源を結集し、地域産業の高度化や新たな事業創出、人材育成に取り組みます。地域企業や自治体との接点を広げることで、若い世代の地域理解を深め、将来的な人材還流や定着につながる仕組みづくりを目指します。

持続可能な地域社会づくりに向けた連携
 環境保全、まちづくり、文化・教育の振興など幅広い分野において継続的な協議と連携を行い、地域の実情に即した事業を段階的に具体化します。三者の強みを生かしながら、持続可能な地域社会の形成に貢献していきます。

立命館大学 学長 仲谷善雄 コメント

 立命館大学は、学園ビジョン「R2030チャレンジ・デザイン」のもと、社会との共創を通じて新たな価値を創造し、その成果を社会へ還元することを目指しています。
 今回の綾部市、日東精工株式会社との包括連携協定は、大学・自治体・企業がそれぞれの知見と資源を持ち寄り、地域や社会が抱える課題の解決に挑戦する意義深い取り組みです。
 特に、日東精工株式会社と共同で進めてきたPFAS分解技術に関する研究開発を契機として、綾部市を加えた三者連携へと発展したことを大変心強く感じています。研究成果を社会実装につなげ、地域課題の解決に結び付けていくことは、本学が目指す次世代研究大学としての重要な使命です。
 今後は、綾部市を実践的な学びと研究のフィールドとして、大学院生や学生、研究者が自治体や企業と協働しながら新たな知の創造に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

綾部市長 四方源太郎 コメント

 この度、高度で多様な教育や研究を展開されている立命館大学、綾部市で誕生し卓越した技術で多年にわたり業界を牽引されている日東精工と綾部市との包括連携協定締結に至りましたことに、改めて感謝申し上げます。
 綾部市では、向こう5か年のまちづくりの指針となる「第6次綾部市総合計画後期基本計画」がスタートしたばかりです。綾部市は人口約3万人のまちですが、関係する各々がチャレンジ精神をもって、多様化・複雑化する諸課題に積極的に対峙していくことが、地域の持続可能性や未来を拓くことに繋がるものと確信しています。
 今回の包括連携協定締結はこの想いを具現化する大きな一歩であります。これを機に三者が互いのノウハウや技術などの強みを持ちより、相乗効果で地域課題の解決を図ることで、全国の地方都市のモデルとなり得るまちづくりが進むことに期待します。

日東精工株式会社 代表取締役社長 荒賀誠 コメント

 このたび、綾部市および立命館大学との包括連携協定を締結できますことを、大変意義深く受け止めています。本協定は、地域に根差して事業を展開してきた当社、地域社会の発展を担う綾部市、そして高度な研究・教育資源を有する立命館大学がそれぞれの強みを持ち寄り、地域産業の振興や新たな価値創造、人財育成に取り組む大変意義深い連携です。
 当社は中期経営計画「Mission G-final」のもと、サステナビリティ経営を推進し、「お客さまとの共有」「環境共生」「地方創生」「人財育成」を価値創造の基盤として、持続可能な社会の実現を目指しています。また、地域の雇用創出や産業振興を通じて地域社会の発展に貢献することは、当社の企業理念にも通じる重要な使命です。
 今後は、本協定を通じて三者の知見や資源を結集し、研究成果の社会実装や新たな事業創出を推進するとともに、環境・社会課題の解決に取り組み、綾部から新たな価値を創出し、次世代へ誇れる地域と社会づくりに挑戦してまいります。

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