α-STATIONと立命館大学の学生たちがタッグを組んで、
「京都の元気」と発信する「RadioB☆B」。
「ドキュメンタリー」「音楽」「ラジオドラマ」「京都コンテンツ」など
様々な切り口で、企画、構成から、DJや制作スタッフはもちろん、
技術等のサポートスタッフに至るまで、オール学生による番組運営を目指しています。
今回は、「ラジオドラマ班」の収録風景をレポートします。
ドラマのタイトルは「オッサン越前克己」。
46歳で初めて大学に入学したオッサン越前克己と、
無難で無気力な生活を送ってきた18歳の新入生の若木 至との出会いを通じて、
お互いのギャップに驚きつつも、一緒に行動し、お互いが刺激を受けながら、
自ら積極的に取り組むこと、チャレンジすることの大切さに気がついていくというストーリー。
まさに、B☆B(Beyond Borders)な内容です。
DJの前田彩名さんは「面白かったし、完成度が高い」と評価されていましたし、
担当の鳥居プロデューサーも「シナリオも練られているし、演技力、技術レベルも相当高い。
αステーションでは番組内で曲を一曲もかけないことは異例だが、
今回は、ドラマ本編が面白いから曲をかけないでいこう!」とたいへんな高評価です。
「チームかっつかつ」の皆さんとDJの前田彩名さんドラマ内で無気力な学生「若木 至」を演じたリーダーの田嶋くん(映像学部3回生)は、
ドラマ内と同様、一見へたれキャラに見えるのですが・・・
ナカナカどうして芯は強く、こう語っています。
「番組テーマは『Beyond Borders』。ドラマのテーマは番組テーマに準じる」。
「ドラマのテーマが『Beyond Borders』ならば、そのボーダーを主人公達がどう超えるかを描く」。
「主人公の若者とオッサンが、Bordersを超えるところを描くことで、
リスナーの皆さんが楽しく感じて、元気になってくれることを表現する」。
この3点をチーム全員で大事にしてきたそうです。
チーム内で目標が共有化されていて、おなじ方向にメンバー全員が一丸になっているところは、
会社でいえば「企業理念→ビジョンの共有→行動指針の徹底」が一気につながったというところでしょう。
田嶋くん、見事なチーム運営です。
シナリオを作る情報を取るために、足を使い、汗をかき、収録にむけて、
学内外のたくさんの人に協力をお願いする中で、メンバーひとりひとりが、
それぞれの役割をきっちり認識し、目標のために何をなすべきかを考え、努力していたといいます。
だからこそでしょうか、番組終盤のDJとのフリートークも、台本がほぼない中、
メンバー全員が非常にスムーズな受け答えをしていました。
これも「何のためにこのドラマを創るのか?」「何を伝えたいのか?」が
メンバー全員に共有化されていたからに他ありません。
鳥居プロデューサーは、前述のように番組の芯は褒めつつも、テクニカルな面ではこう指摘します。
「歩くシーンだからといって靴音を出すのは普通。その音ズバリを出さなくても
歩いている光景が浮かぶような、演出を考える。これがプロの仕事」。
「SE(効果音)を詰め込みすぎ、リスナーが想像する部分を作らないと落ち着かない。
店舗の空間デザインに例えるなら、お客さんが入ってちょうどよくなるにデザインしないと、
お店がはやらないのとおなじこと」。
などなど・・・。
ううむ、やはりプロ中のプロ。
指導は厳しく、あたたかく、かつわかりやすい。
さすがです。
まだまだプロフェッショナルのハードルは高いが、
がんばれ!チーム「かっつかつ」!
鳥居プロデューサーの講評を受ける「チームかっつかつ」
※写真右端が鳥居プロデューサー次週のα-STATION「Radio B☆B」は、チーム「チルミル」の登場です。
人物ドキュメンタリー、本人インタビューを交えた学生らしい視点が光ります。
6/25(土)20時30分 FM89.4MHz 「Radio B☆B」に注目です。
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Meil:rb@fm-kyoto.jp