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理工学部の最先端研究 RESEARCH

科研費採択金額 私立大学3位

「科研費」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。「科研費」の正式名称は「科学研究費助成事業」と言いますが、これは、学術研究を発展させることを目的として、文部科学省とその関係団体である日本学術振興会という団体が運営している競争的資金であり、専門家による審査に合格した研究に対して研究費が支給されるものです。
「科研費」に採択されるということは、その研究が専門家から独創的・先駆的な研究であると認められたことを意味しますので、「科研費」採択金額は大学の研究力を表す重要な指標となります。
立命館大学の科研費採択金額は13億4千万円(2020年度)ですが、これは、私立大学の中で全国3位の実績です。理工学部に所属する教員の研究の多くは「科研費」に採択されていますが、以下の表に一例をあげておりますのでご覧ください。

※文部科学省「令和2年度科学研究費助成事業の配分について」より作成

科研費に採択された研究テーマの一例
  • 学科
  • 教員名
  • 研究テーマ
  • 採択金額
  • 数理科学科
  • 教員名 赤堀 次郎 教授
  • 研究テーマ 次世代金融工学における熱核法の展開
  • 採択金額 1,690万円
  • 物理科学科
  • 教員名 小笠原 宏 教授
  • 研究テーマ 南アフリカ金鉱山におけるM2震源域での地震の準備と発生過程の総合観測
  • 採択金額 1億9,292万円
  • 電気電子工学科
  • 教員名 宇野 重康 教授
  • 研究テーマ CMOSペーパークロマトグラフィの創成と超小型バイオセンシング機器への応用展開
  • 採択金額 1,599万円
  • 電子情報工学科
  • 教員名 冨山 宏之 教授
  • 研究テーマ OpenCLプログラムからのハードウェア合成
  • 採択金額 1,235万円
  • 機械工学科
  • 教員名 安藤 妙子 准教授
  • 研究テーマ MEMSと透過型電子顕微鏡その場観察によるナノ構造の物性評価
  • 採択金額 1,950万円
  • ロボティクス学科
  • 教員名 平井 慎一 教授
  • 研究テーマ 触知覚センシングにおける軟組織のダイナミクス・トライボロジー
  • 採択金額 4,420万円
  • 環境都市工学科
  • 教員名 伊津野 和行 教授
  • 研究テーマ 洪水や土石流に対する橋梁の安全性確保に関する研究
  • 採択金額 1,703万円
  • 建築都市デザイン学科
  • 教員名 近本 智行 教授
  • 研究テーマ ヒューマンファクターを組み込んだ空調システム・制御システムの構築
  • 採択金額 1,599万円

民間企業からの受託研究実施件数 日本2位

「民間企業からの受託研究」とは、民間企業から依頼を受けて、大学が行う研究のことです。立命館大学は「民間企業からの受託研究実施件数」においてここ数年、常に上位に位置しています。1995年に全国の大学に先駆けて産学連携の窓口「リエゾンオフィス」を設置した本大学では、研究成果による社会貢献として、立命館大学研究高度化中期計画*の策定元年となる2006年度から一貫して産学連携を重要な柱として掲げており、特に京都府・滋賀県・大阪府を中心とした地元企業との連携を重視しています。2019年度の同実施状況の発表では、「同一県内企業及び地方公共団体との共同・受託研究実施件数(地方別)」において、近畿地方の私立大学としては1位となっています。


*研究を高いレベルで推進するために本大学が2006年度より独自に策定している5ヵ年計画

※文部科学省「大学等における産学官連携等実施状況について」より作成



主な研究内容

赤堀研究室

私は確率論とその応用、応用の中では特に数理ファイナンスと呼ばれる分野を専門的に研究しています。数学としての確率論では、時間とともに変化するランダム現象を主に取扱います。

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ソフトマター研究室

私たちの研究室ではソフトマターと呼ばれる物質を対象とした実験的な研究を行っています。広範囲に渡る物質群が示す規則的な構造と分子運動性を中心とした物理に興味を持って実験的な研究を行っています。

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ナノバイオエレクトロニクス研究室

当研究室の名称は「ナノバイオエレクトロニクス研究室」であり、主な研究分野は、ナノスケール半導体デバイス工学、集積回路技術を応用したバイオケミカルセンシング、バイオケミカル燃料電池解析、の三つです。

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ヒューマノイドシステム研究室

油圧はハイパワーの代名詞。
研究室で開発している新しい油圧駆動ヒューマノイドロボットは、人と同じサイズで、人と同じスピードで動きます。

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宗本晋作建築計画研究室

デザインを“人の行動を観察する中から生まれてくるもの”と捉えています。そして人の行為を分析し、デザインに活かす。あるいは、デザインの裏付けとして分析手法を取り入れる。そうして生まれた建築は、力強く人を惹きつけると考えています。

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