「科研費」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。「科研費」の正式名称は「科学研究費助成事業」と言いますが、これは、学術研究を発展させることを目的として、文部科学省とその関係団体である日本学術振興会という団体が運営している競争的資金であり、専門家による審査に合格した研究に対して研究費が支給されるものです。
「科研費」に採択されるということは、その研究が専門家から独創的・先駆的な研究であると認められたことを意味しますので、「科研費」採択金額は大学の研究力を表す重要な指標となります。
立命館大学の科研費採択金額は13億4千万円(2020年度)ですが、これは、私立大学の中で全国3位の実績です。理工学部に所属する教員の研究の多くは「科研費」に採択されていますが、以下の表に一例をあげておりますのでご覧ください。
※文部科学省「令和2年度科学研究費助成事業の配分について」より作成
「民間企業からの受託研究」とは、民間企業から依頼を受けて、大学が行う研究のことです。立命館大学は「民間企業からの受託研究実施件数」においてここ数年、常に上位に位置しています。1995年に全国の大学に先駆けて産学連携の窓口「リエゾンオフィス」を設置した本大学では、研究成果による社会貢献として、立命館大学研究高度化中期計画*の策定元年となる2006年度から一貫して産学連携を重要な柱として掲げており、特に京都府・滋賀県・大阪府を中心とした地元企業との連携を重視しています。2019年度の同実施状況の発表では、「同一県内企業及び地方公共団体との共同・受託研究実施件数(地方別)」において、近畿地方の私立大学としては1位となっています。
*研究を高いレベルで推進するために本大学が2006年度より独自に策定している5ヵ年計画
※文部科学省「大学等における産学官連携等実施状況について」より作成
私たちの研究室ではソフトマターと呼ばれる物質を対象とした実験的な研究を行っています。広範囲に渡る物質群が示す規則的な構造と分子運動性を中心とした物理に興味を持って実験的な研究を行っています。
当研究室の名称は「ナノバイオエレクトロニクス研究室」であり、主な研究分野は、ナノスケール半導体デバイス工学、集積回路技術を応用したバイオケミカルセンシング、バイオケミカル燃料電池解析、の三つです。
デザインを“人の行動を観察する中から生まれてくるもの”と捉えています。そして人の行為を分析し、デザインに活かす。あるいは、デザインの裏付けとして分析手法を取り入れる。そうして生まれた建築は、力強く人を惹きつけると考えています。