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feel→do!(フィールド)への参加をきっかけにコロナ禍の学生生活を一変、地域と連携した活動を開始

2023.03.09

「大学に入学したら勉強とともに課外活動も積極的に行いたいと思っていたが、コロナ禍で課外活動はおろか、イメージしていた学生生活さえ過ごせていなかった」。
そんな学生が、不登校児童の支援を行っている団体や地域ボランティア活動団体と連携し、イベントを開催した。その背景を中井遥輝(食マネジメント学部3回生)さんに聞いてみた。

イメージ通りに進まないコロナ禍での大学生活
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 彼が入学したのは2020年4月。世界的に新型コロナウィルスが感染拡大し、中国や欧米主要国を中心にロックダウン(都市封鎖)が行われ、わが国でも、日本政府から緊急事態宣言が表明される中で彼の学生生活が始まった。
 「ずっと家にいた、いるしかなかった」。イメージしていた学生生活とはかけ離れていた。悶々とした学生生活が続く中、オンキャンパスでの学生生活が始まっても課外活動自体が停滞し、新たに課外活動に参加する術もタイミングもわからない状況で時間だけが過ぎていった。
「いつかは何かやりたい」。そんな思いだけは心の片隅に常に残っていた。

転機のきっかけ「feel→do!(フィールド)」への参加
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 そんな中、manaba+Rからの配信で「feel→do!」という企画が開催されることを知った。「feel→do!」とは、コロナ禍において停滞していた課外活動を活性化したい、地域と大学の連携をより活発化させたいという学生オフィス・地域連携課・リサーチオフィスの職員が中心となって実施する、グラスルーツ実践支援制度採択事業(※)である。「チャレンジする人を全力支援」「ぜんぶジブンゴト」を合言葉に、地域活動や何かにチャレンジするプレゼンターが課題を発表し、地域の方と学生が一緒になりブレインストーミングを高速で行う手法により和気藹々とアイデアを出し合うというもので、活動の具体化や仲間作りを促進し、地域課題解決に繋げる取り組みである。
 「思い切って参加してみよう」。そう思って参加はしてみたものの、もともと人前で話すことが苦手であったことや引っ込み思案な性格もあり、多数参加する中で自分が思いついたアイデアも思うとおりに口にすることができず、その日の参加は終えてしまった。
 「このままではいけない」「これまでの学生生活から抜け出すことができない」そう思った彼は企画当日feel→do!でプレゼンターをしていた学校に行きづらい不登校児童の居場所づくり支援を行う「ジャガーの部屋」代表の磯嶋さんに自分にできることはないかと連絡を取ってみることにした。磯嶋さんに様々な思いを伝えると、そんな彼の思いを快く引き受けてくれ、一緒に取り組みを行うことがすぐに決定した。

「おいしい老上・おむすび(結び)パーティー」の開催から広がる未来
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 食マネジメント学部の学生として、何か“食”で子供たちに役立てる取組みができないかと考えた。不登校のことを学ぶ中、不登校児童は生活習慣の乱れや食べ物の好き嫌いが多い傾向があるということを知った。「地元の食材を使って、好き嫌いが少ない『おむすび』を一緒に作って食べる企画を行おう」そう思い立った彼は、礒嶋さんとともに地域ボランティア活動団体「老上ふれあい農業合校」に米や野菜の提供を取り付けて一緒に企画を行うことも約束した。
 当日は、feel→do!の運営にも協力をしている「草津市コミュニティ事業団」はじめ、地域からも多くの参加者がかけつけ、賑やかな雰囲気で開催することができた。会の雰囲気も影響してか、野菜嫌いの子供が、野菜のたくさん入った豚汁を2杯もおかわりしたことは何より嬉しいことだった。「はじめての取り組みで多くの方に協力・参加いただけたことに感謝しています」企画のタイトルを“おむすび(結び)”としたことにも彼の思いは詰まっていた。
 現在は、磯嶋さんとの連携企画以外にも、「自分のように何か地域でやりたい学生はたくさんいるはず、そんな学生にもfeel→do!で地域とのつながりを作り、充実した学生生活を過ごして欲しい」という思いから、チャレンジするきっかけを与えてくれた「feel→do!」の運営チームにも参加し、学生と地域をつなげる活動も行っている。「コロナで失われた学生生活」を取り戻すべく、日々奔走している。


Profile 中井遥輝さん
奈良育英高等学校卒業。

現在は地域でのイベントやfeel→do!の企画・運営に忙しくしているが、時間があるときは温泉やゲーム、カラオケをして過ごす。特にカラオケは大好きでジャンルを問わず歌う。また大学へは健康のために徒歩40分毎日歩いて登校するなどアクティブな一面もある。

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