教育・研究内容

研究活動

言語脳科学研究

2010年度以降、脳科学による言語処理メカニズム研究を教員と院生が共同研究者となって取り組んでいます。文部科学省の科学研究費や学内助成を獲得し、人文系研究科としては極めて珍しい大型機器(島津製作所OMM-3000)を所有した特色ある研究を進めています。日本人英語学習者を対象とした英語力向上と脳賦活の変化、英語圏からの帰国生を対象とした日本での英語力保持と脳賦活変化、日本への留学生の母語の保持、留学生対象の日本語力テストを脳賦活面からの検証、メタ認知力に関するバイリンガル児とモノリンガル児の比較、中日英語通訳のパーフォーマンスと脳賦活・眼球運動の関連性等に関する基礎研究を行っています。

コーパス

コーパスとはコンピュータで処理できる大量の言語資料のことです。人間であれば100年かかる作業がコンピュータだとほんの数秒でできます。機械がもつこの桁違いの情報処理能力を駆使して、これまでの言語研究では見逃されてきた構文や、語と語との習慣的な結び付きであるコロケーションなどを詳細に記述することが可能になりました。コーパスから適切に情報を抽出するためには言語学的な分析力と機械についてのある程度の知識が不可欠ですが、本研究科では、伝統文法、記述文法、言語理論を踏まえ、それらと有機的関連をもたせると同時に、工学系の研究者によるプログラミングの授業などを通じて、コーパス専用ソフトに依存しない活用方法を身につけ、高性能のコーパス用サーバーと膨大な量のコーパスを活用して、英語・日本語の諸特徴を探ることができます。

院生論文集

修士論文等の中で優秀なものを選び、毎年3月に『院生論文集』として発行しています。

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Studies in Language Science Working Papers

本研究科の現役院生、修了生、教員が年次途中の研究報告を通してお互いの研究を共有する場です。

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講演会・シンポジウム

毎年、言語教育学、言語学など、最新の学問動向やトピックを取り上げた学術講演会を定期的に開催しています。一般の方も参加可能なものはHP等で広報しますので、関心がある方は気軽に参加してください。

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