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ノースウェスタン大学IRオフィスに訪問しました
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2019年9月に米国の五大湖畔、イリノイ州エバンストンにあるノースウェスタン大学のIRオフィスを訪問する機会を得ました。先日、公表されたTHE世界大学ランキング2020では22位にランクされ、ケロッグ経営大学院にはマーケティングで著名なフィリップ・コトラーが在籍し、また過去に19名のノーベル賞受賞者を輩出している世界的に有名な研究大学です。
現在、5名で運営されているIRオフィスは30年程の歴史を有するとのことでした。学内外のデータを収集・分析し、直属のプランニング担当バイス・プレジデントへの情報提供によって意思決定支援を行うことを中核的な役割としながら、エンロールメントやプログラム・レビューを担当するプロボストやバイス・プレジデントにも情報提供を行うなど、クロス・ファンクショナルな役割を担われていました。また、政府や外部機関へのデータ提供、データ・ブックの作成・公表、学生調査、プログラム・レビュー等の業務と並行して、アド・ホックなデータ・リクエストにも対応されており、その際には定型フォーム等は使用せずに、最も効果的な方法で柔軟にコミュニケーションを行っているとのことでした。
ノースウェスタン大学(ケロッグ経営大学院)
学内のデータ収集には苦労されながらも、経営層の意思決定支援、研究者が研究に専念できる環境整備等に少人数で尽力されているというお話には、真摯さと自信が感じられました。また、突然の訪問者を快く受け入れ、お時間をお取りいただいた3名の役職者の方々に深い感謝の念を感じた次第です。(報告者:増田)
IRオフィスの皆さん
Association for Institutional Research (AIR) Forum 2019に参加しました
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少し前のお話になりますが、2019年5月に米国コロラド州デンバーのコンヴェンション・センターで開催されたAssociation for Institutional Research (AIR) Forum 2019に参加しました。写真の通り、街のアイコンでもあるBig Blue Bearが会場の中の様子を覗き込んでいます。今回は「IR/IE Engaging with Policy: An International Perspective」というテーマのImpact Sessionにお招きいただき、パネリストの一人として登壇しました(2019年5月28日)。AIRは北米の最大規模のIR専門協会で、設立から半世紀以上の歴史を持ちます。筆者は2003年からたびたび参加していますが、近年は米国だけでなく、ヨーロッパやアジア、オセアニアからも多くのIR関係者がForumに集い、2,000名近い参加者が情報共有やネットワーク形成を進めています。
司会者らとの事前の打ち合わせで、配布資料やスライド資料等を使用した一方的な報告にはせず、対話的なセッションにしましょうということになりました。口頭の説明のみで、諸外国とは異なる日本の高等教育セクターの状況や主要な政策的課題、IRの現状などをお伝えするのはハードルが高かったのですが、なんとか役目を果たしほっとした次第です。自大学の取り組み等の情報を事前に提供して下さった関係者のみなさまに御礼申し上げます。
セッションでは、高等教育機関の改善を促すIRの役割に関するオーストリア、南アフリカ、アメリカ、日本からの報告に続き、フロアから、高等教育のランキングをめぐる状況や、IRにおける有効なリーダーシップ、データの管理・保護にかかわる質問等が出されました。活発な議論や質疑応答の様子から、このテーマに対する関心の高さがうかがえました。2020年のAIR Forumは、ルイジアナ州ニューオーリンズでの開催が予定されています。
(報告者:鳥居朋子)
参考:AIRのウェブサイト