この頃の大学評価・IR室

カテゴリ/quality

びわこ・くさつキャンパスにて専門分野別外部評価の実地調査が行われました

    quality|academics
天狗先生

びわこ・くさつキャンパスにて専門分野別外部評価の実地調査が行われました。

 

2021年の11月から12月にかけて、滋賀県のびわこ・くさつキャンパスに外部評価委員をお招きし、専門分野別外部評価活動における実地調査が行われました。本年度は、経済学部・研究科、生命科学部・研究科、情報理工学部・研究科の3学部・研究科が専門分野別外部評価を実施しており、今回の実地調査では、他大学や産業界にご所属の各4名の外部評価委員の先生方に、学部・研究科執行部との意見交換をはじめ、授業・施設の見学、学生・院生へのインタビューなどを行っていただきました。新型コロナウイルス禍のため、キャンパスでの実地調査の実施には慎重な判断が求められましたが、感染拡大の間隙を縫い、何とか無事に実施することができました。

 

本学の専門分野別外部評価の取り組みは、2018年度に受審した大学基準協会の機関別認証評価においても高く評価いただいています。また、学内でも、同一学問分野を専門とする外部評価委員の先生方のご協力を得て自教育組織の教育研究活動を検証する機会として、その重要性が認識されています。今回の実地調査では、本学特有の多様で幅広い学生の受け入れや、正課・課外活動への影響を最小限に抑えるべく取り組んだ新型コロナウイルス対策、また他学部・研究科との教学レベルだけでなく研究レベルまでの連携を見据えた中・長期計画の策定などについて、外部評価委員から高く評価する声が聞かれました。一方で、現状の課題や改善点についての指摘も受けており、今回受審した3学部・研究科では、後日まとめられる評価結果を次期カリキュラム改革の参考にするなど、今後の改善に役立てることを予定しています。

 

なお、本専門分野別外部評価に関する評価結果ならびに自己点検・評価報告書は、後日、大学評価・IR室の「外部評価」のページに掲載する予定です。

   ブログ32本文写真①  ブログ32本文写真②

    11/11(木)経済学部・研究科           12/2(木)生命科学部・研究科

               ブログ32本文写真③

               12/24(金)情報理工学部・研究科 

専門分野別外部評価を実施中です

    quality|academics
天狗先生

広範な学問領域に多くの学部・研究科を有する本学は、大学の外部評価のみならず、すべての学部・研究科で専門分野別外部評価を実施しています。内部質保証の一環として教育研究活動の継続的な改善・向上に結びつけるために、教育研究活動の実施者である各学部・研究科がその状況を客観的根拠に基づいて定期的に把握・検証する活動として位置付けています。


これまでの経過としては2013年度~2016年度の4年間で、すべての学部・研究科において専門分野別外部評価を実施しました(第1サイクル)。本外部評価で指摘された事項については、毎年度、全学の内部質保証推進組織である自己評価委員会において各学部・研究科より進捗状況を報告し、着実な改善・向上につなげています。なお、本学のこの取り組みは、2018年度に受審した大学基準協会の機関別認証評価において長所として評価されました。


専門分野別外部評価の重要性は学内でも広く共有され、2019年度~2023年度の5年間で、引き続きすべての学部・研究科においてこの専門分野別外部評価を実施することを決定しています。各学部・研究科は、カリキュラム改革の実施時期等を踏まえて外部評価の受審年度を決定しています。このたびの第2サイクルでは、学部・研究科における内部質保証システムの確認、教育プログラムや授業科目レベルでの学習成果の検証、社会動向や要請への対応、学部・研究科の特色を踏まえた評価、評価の指針等と評価内容の統一性の確保、を重視しています。


 第2サイクルの3年目となる2021年度は、経済学部・研究科、情報理工学部・研究科、生命科学部・研究科が外部評価を受審します。現在は、各学部・研究科が自己点検・評価報告書を作成し、自己評価委員会幹事会による全学的観点での点検が進んでいます。


 本学の外部評価は、基本的に大学基準協会の機関別認証評価のプロセスを踏襲しており、学部・研究科が最終的に完成させた自己点検・評価報告書は、それぞれの外部評価委員会に送付され、評価結果案の受領、回答・見解の作成、実地調査、評価結果の確定という流れで進みます。外部評価委員会の事務局は大学評価・IR室が担っていますが、今年度もそれぞれの学問領域や社会においてご経験やご見識豊かな皆さまに外部評価委員を担って頂いており、示唆に富むご意見を頂戴できることを学部・研究科ともども楽しみにしております。


 進捗については、またこのブログでご紹介させて頂きます。



アセスメント・ポリシーを策定しました

    quality|ir
天狗先生

 本学では、このたびアセスメント・ポリシーを策定しました。

 本学におけるアセスメント・ポリシー策定の必要性については、2019年度自己点検・評価の年度別テーマに基づくレビューにおいて中期的課題として提起されました。これを受けて、学内で行われているアセスメントの実態やレビューでの提案内容、教学マネジメント指針、他大学事例などを踏まえて大学評価・IR室で作成したアセスメント・ポリシーの原案について、自己評価委員会幹事会を中心に関連部署や関連委員会での検討を行いました。

 本学のアセスメント・ポリシーは、大学が(1)大学レベル、(2)学部・研究科(学位プログラム等)レベル、(3)授業レベルの3階層で設定した学生の育成に関わる目的・目標の達成度を検証し、評価する際の考え方と方法の総体であることを確認しています。

 それぞれのレベルについて、対応する目的・目標、対象範囲、検証方法、評価方法、各階層での評価主体、評価時期を定めました。

 また、これに付随する課題として、各階層におけるアセスメント・チェックリストの作成や、2030年を見据えた本学の中期計画R2030を踏まえた新たな教学展開を反映する必要性を確認しました。

 現在は、策定されたアセスメント・ポリシーの下、各学部・研究科をはじめとした各階層においてアセスメント・チェックリストを作成中です。アセスメント・ポリシー及びアセスメント・チェックリストは、今後実施を予定している学部・研究科の専門分野別外部評価や全学の外部評価で学外者の方々からも客観的な視点で評価を頂き、学習成果検証の改善・向上につなげる予定です。


 立命館大学のアセスメント・ポリシー

経営管理研究科が認証評価を受審しました

    quality|academics
天狗先生

 本学の経営管理研究科は、大学基準協会による2020(令和2)年度経営系専門職大学院認証評価を受審し、その結果、基準に適合しているとの認定を受けました。


 全学の内部質保証を推進する自己評価委員会においても、このたびの認証評価結果を踏まえた研究科の改善・向上に向けた取り組みについて、全学的観点から毎年度その状況を確認して参ります。


 このたびの認証評価結果と点検・評価報告書は以下のページで公開しています。
 
https://www.ritsumei.ac.jp/mba/external/evaluate/



内部質保証の進展について

    assessment|quality
天狗先生

 2018年度に受審した機関別認証評価から2年が経ちました。本学では更なる内部質保証の向上に向け、2019年度から新たに「モニタリング」と「レビュー」を基本とした自己点検・評価を進めています。 

                         ブログ25

 「モニタリング」は、大学基準協会の点検・評価項目に加えて、本学の中期計画や事業計画に関する指標を用いて行います。そこでは、特徴的な取り組みや顕著な成果を「長所・特色」として抽出しています。また、現状と指標の目標水準が大きく乖離しているものは「問題点」として抽出し、改善に向けた計画を確認しています。報告書の様式については、従来の現状説明や全体まとめを割愛し、最新の状況に関する変化点を中心として「長所・特色」、「問題点」の2項目だけで構成することにより、各分野の成果や課題をコンパクトに表現するよう改訂しました。これにより、報告書の分量は2018年度比で1/3程度となり、各分野における報告書作成の効率化を図ることができました。成果や課題がより明確になり、報告書に目を通しやすくなったためか、自己評価委員会における質問数や発言数が以前よりも増し、議論が活発に行われるようになりました。一方で、現状説明を割愛したことで、大学全体の状況が見えにくくなったという意見もあり、2年目となる2020年度からは「長所・特色」、「問題点」に加えて、「その他」の項目と概況記入欄を設けて、情報量と効率性のバランスを調整しています。          

次に、既存の複数年を通した全体総括とは別に、単年度のテーマ別で実施する「レビュー」を開始しました。年度ごとに定めたテーマについて重点的な点検・評価を行い、中期的な課題を抽出することを目的としています。2019年度は「学習成果の把握・評価・活用の現状と今後の課題」をテーマに、学習成果検証に関わる本学の取り組みを振り返り、中期的な課題として、学習成果の検証方法の改善と、アセスメント・ポリシー策定の必要性を提起しました。この提起を受け、2020年度の自己評価委員会では、全学レベル、学位プログラムレベル、授業レベルの3層におけるアセスメント・ポリシーの議論を開始しました。なお、2020年度のレビューは、本学の強みである社会連携・社会貢献をテーマとして実施しています。

以上の「モニタリング」と「レビュー」をはじめ、外部評価や認証評価等における指摘事項に対する改善状況をとりまとめたもの、および大学基礎データ、基礎要件確認シートを合わせて、毎年度の自己点検・評価報告書としています。例年12月に、これを自己評価委員会から学長に報告し、学長より特に優先して改善を求める事項について改善実施要求が出されます。自己評価委員会では改善実施要求への対応方針を確認し、次年度の自己点検・評価活動につなげるという確実な改善・向上の仕組み(クロージング・ザ・ループ)を継続しています。

現時点での「モニタリング」と「レビュー」導入の成果としては、以下の3点が挙げられます。まず、「モニタリング」による点検・評価を効率的に行うことで、重要課題に関する「レビュー」を並行して実施することが可能となり、「モニタリング」による単年度の課題と「レビュー」による中期的な課題を抽出するに至りました。さらに、「レビュー」を起点とした課題の解決(アセスメント・ポリシーの策定等)に着手しています。

 なお、自己点検・評価報告書はこれまで毎年公開していましたが、2019年度より学内公開に留めることとしました。これは、学内の文脈での詳細な点検・評価と改善に重点を置き効率化したことにより、報告書が直近の総括的な自己点検・評価報告書の知識を前提とすること、また中期計画や事業計画を評価対象としたことで、報告書に学内情報等が含まれるためです。毎年度の大学基礎データは引き続きホームページで公開しています。

 

本学の内部質保証に関する取り組みについては、引き続きホームページやブログで情報発信して参ります。今後ともご支援、ご協力を賜りますようどうぞよろしくお願い致します。

大学コンソーシアム京都FDフォーラムでポスター発表しました

    assessment|quality
天狗先生

 大学コンソーシアム京都が220日(土)に開催した「第26FDフォーラム」のポスターセッションにおいて、「モニタリングとレビューに基づく内部質保証システム」をテーマとして、大学評価・IR室副室長の鳥居朋子先生より発表を行いました。

 当日はオンライン上での開催となりましたが、ポスター発表には70名近くのご参加がありました。

大学コンソーシアム京都FDフォーラムトップ


 発表では、本学の内部質保証の特長や第3期認証評価(2018年度受審)で長所が付された内容について、「内部質保証組織関係図」を用いて紹介しました。また、認証評価受審後に定めた新たな自己点検・評価活動の中期方針(2019年度~2025年度)の概要を紹介した上で、新たな取り組みのひとつである「モニタリングとレビュー」について説明しました。効率的なモニタリングによる短期的な改善計画の整理と、テーマを定めたレビューによる中長期的な課題の抽出により、メリハリをつけた内部質保証の推進を行っている点については、参加者からも積極的な質問が寄せられました。

 最後に、鳥居先生からは、学外からの評価やご意見を踏まえて、この内部質保証システム自体の検証も進めることが重要であるとの締めくくりがありました。

 皆さま、ご参加ありがとうございました。


 当日のポスターはこちらからご確認頂けます。

 2021年2月20日(土)FDフォーラム発表ポスター



大学コンソーシアム京都FDフォーラムのポスターセッションに参加します

    assessment|quality
天狗先生

 大学コンソーシアム京都が2月に開催する「第26FDフォーラム」のポスターセッションに参加することになりました。「モニタリングとレビューに基づく内部質保証システム」をテーマとし、大学評価・IR室の教職員が教職協働で発表を行います(スピーカーは副室長の鳥居朋子先生が務めます)。

 

 今年度のFDフォーラムは、オンラインでの開催となり参加無料ですので、ぜひご参加ください。オンラインポスター発表は、220日(土)14:00~(本学の発表は14:30~)です。発表後、30分程度の質疑応答が設けられていますので、皆さんと活発な意見交換ができれば幸いです。

 なお、ポスターは213日(土)9:00228日(日)2359の間、第26FDフォーラムの特設Webサイトで公開されます(特設Webサイトは、シンポジウム・分科会に申し込みされた方にのみ案内されます)。

 

【発表概要】

立命館大学では、全学教育プログラム(学部・研究科等)授業という重層的な構造を基本としつつ、教学、教育研究等環境、入試、学生、社会連携、大学運営・財務といった分野・領域ごとに内部質保証システムを活用しており、根拠に基づく検証を経て、取り組みの改善・向上に向けた次期課題の抽出・特定を行っている。なおかつ、その過程では全学協議会等を通じて学生のニーズを反映させる仕組みを制度化している。現在、2018年度の第3期認証評価の受審結果をふまえ、教職協働や学生参画によって内部質保証システムの有効性を高めている。具体的には、モニタリング(毎年度行うデータ収集等による効率的な点検・評価)とレビュー(モニタリングによって得られたデータや点検・評価結果等をふまえた総合的な点検・評価)による効率的かつ効果的な内部質保証の推進である。本発表では、これまでの到達点および今後の課題について検討する。

 

参加の申し込みや詳細はこちら↓

大学コンソーシアム京都FDフォーラムサイト

https://www.consortium.or.jp/project/fd/forum



新型コロナウイルス感染症の影響を受けて

    quality|ir
天狗先生

 新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の発令を受けて、立命館大学も48日より一斉休校となっていました。ゴールデンウィーク明けの57日からは、すべての授業についてWebを利用した授業として再開しています。

 新型コロナウイルスにおける授業実践に関わって、教学部を中心に2つの調査を企画・実施しました。


1つ目はWeb授業を開始するにあたっての事前調査となる「インターネット環境調査」です。学生のコンピュータ等の所有状況や、自宅のインターネット環境、Web授業を受講できる場所などについて確認し、調査結果を受けて、ノートパソコンやポケットWi-Fiの貸し出しを行いました。


 2つ目はWeb授業が2週間程度進んだ段階での「Web授業に関するアンケート調査」です。こちらは、学生および教員を対象として実施しました。

 学生アンケートの回収率は41.0%(回答者数14,332/調査対象者34,962名)でした。アンケート結果では、全体としてある程度満足しているものの、受講への不安や戸惑い、授業及び課題の分量に対する負担を感じている学生が多いことが分かりました。この結果を受けて、「在学生・院生向け Web授業のための特別サイト」開設による一括した情報発信や、ヘルプデスクの設置による学生からの問い合わせ対応を行っています。


教員アンケートの回収率は49.8%(回答者数1,020/調査対象者数2,050名)でした。アンケート結果では、本学のWebコースツールであるmanaba+Rがプラットフォームとして十分に機能していることが分かりました。Web授業のメリットとしては、掲示板やチャットを用いたディスカッションや質疑応答が積極的に行えること、VODを活用した反復学習によって学生が自身のペースに合わせて理解することができること、教員の授業実践の視野や選択肢が広がったこと等が挙がりました。一方で、Web授業の課題としては、対面授業と比べ学生のリアルな反応が分かりづらいこと、演習などでは対話的に授業を進めることが難しいこと、教員・学生の通信環境が授業の進行に影響すること等が挙がりました。また、Web授業実践の難しさについては、授業準備に膨大な時間を要すること、様々なWebツールに対する知識、教材をアップロードすることに伴う著作権の問題等がありました。この結果を受けて、「Web授業実施のサポートページ」開設による一括した情報発信や、サポートデスクの設置による個別相談の受付、オンラインFD企画の開催によるピアサポート等を行いました。


 本学では、今後も新型コロナウイルス禍による学生の学びや学生生活への影響、Web授業の学習効果等についてデータを用いた検証及び、その結果を受けた取り組みを進めてまいります。

 

経営管理研究科の外部評価結果報告書を掲載しました

    quality|academics
天狗先生

 

 広範な学問領域に多くの学部・研究科を有する本学は、大学の外部評価のみならず、すべての学部・研究科で専門分野別外部評価を実施しています。それぞれの学問領域や社会で活躍されている学外有識者に各学部・研究科の教育研究活動を評価して頂き、改善・向上につなげています。


 2013年度~2016年度に第1サイクルを実施し、2019年度からは第2サイクルがスタートしました。各学部・研究科は、カリキュラム改革の実施時期等を踏まえて外部評価の受審年度を決定しています。


 第2サイクルの初年度となる2019年度は、経営管理研究科が受審しました。外部評価委員会からは、カリキュラム・マップにより各科目が学位授与方針のどのレベルの実現を目指しているのかを明記している点や、社会の動向とりわけビジネス環境の変化等を踏まえて柔軟にプログラムや科目を見直し、特色ある研究領域を強化している点、同窓会組織との積極的な協力関係の構築が在学生のキャリア形成支援となっている点などを評価頂きました。

ブログ12

 その一方で、検討課題として、女性教員の割合を考慮した多様性のある教員体制の構築や、定員充足に向けたさらなる改革や取り組みの推進、サテライトキャンパスにおける在学生の修学支援や教育環境のさらなる向上等について提言を頂きました。これらの提言への対応と改善状況については、毎年度の自己評価委員会で確認することになっています。


研究科の自己点検・評価報告書と外部評価委員会による外部評価結果報告書は以下のページで公開しています。

https://www.ritsumei.ac.jp/assessment/external/second.html/

ブログ12-1

スーパーグローバル大学創成支援事業に関する外部評価委員会を開催しました

    quality|global
天狗先生

 立命館大学は、2014年度にスーパーグローバル大学創成支援事業に採択され、そこで掲げた構想の実現に向けて、国際化戦略「グローバル・イニシアティブ」を推進しています。
 本学では、外部有識者の評価を得て、取り組みの客観性を保つとともに、大学の国際通用性、開放性、交流性の観点から達成度の成果に関して意見交換を行い、その結果を事業に反映し、さらに質の高い取り組みの展開につなげていくことを目的として外部評価委員会を設けています。第1回目の外部評価を2016年度に受審し、この3月11日に第2回目の外部評価を受審しました。

ブログ11-2


 このたびの外部評価では、アウトカム(アウトプットがもたらす状況の変化、人の行動変容、その他の成果)と関連付けて、事業の成果または発展への課題等の評価を行うこととしました。また、本学が作成したロジックモデルや、補助金終了後を見据えた自走化の計画と進捗について ①国際通用性の強化及び国際競争力の向上と ②財源確保の2つの観点から評価を行って頂きました。
 学長からの開会挨拶に続いて、教学担当副学長から本学のロジックモデルでは、中期計画R2030において「グローバル社会への主体的な貢献」を政策目標の一つとして掲げ、「グローバル・アジア・コミュニティの持続可能な発展に貢献する多文化協働人材の輩出」を社会へのインパクトとして示していることが紹介されました。
 また、国際部長から、数値目標の達成状況として、外国人教職員や女性教職員の割合、留学生の受け入れや海外派遣人数、外国語による科目数や英語コース数、学生や職員の語学レベル、混住型宿舎の収容人数などについて数値データやグラフを用いた紹介がありました。
 外部評価委員からは、オーストラリア国立大学とのデュアル・ディグリー(ダブル・ディグリー)プログラムやアメリカン大学とのジョイント・ディグリー・プログラム(共同学位課程)が正規の課程として安定的に開講されている点等に対して長所としての評価を頂くとともに、今後に向けた課題について示唆に富んだ多面的なご意見を頂戴することができ、学外からの評価の重要性を再認識する非常に有意義な機会となりました。
 また、合理化や効率化だけではなく、グローバル・イニシアティブで生み出されたリソースの有効活用も含めて自走化を具体化させ、先進的かつ多様な取り組みのモデルを提起してほしいとの感想を頂きました。
 最後に、学長から、本学が歴史的に重んじてきた「ダイバーシティ」の中にグローバル化を進める意義があること、数値を追いかけるのではなく内実化を進めることが重要である旨の認識が示されました。
 大学評価・IR室でも、適切な指標づくりやモニタリング等において、支援を進めていきたいと思います。

ブログ11