文+学部

文は広い。文は深い。

ほんとうに社会が変わるのは、
新しい技術が生まれた時ではなく、
ことばによってその技術に
意味が与えられた時ではないでしょうか。

ほんとうに人が豊かになるのは、
新しい物や情報を手に入れた時ではなく、
ことばによってそれらの価値を
見出した時ではないでしょうか。

人間は、自分たちの営みを
ことばにすることで前へと進み、
その歩みを書き記すことで、
知を積み重ねてきました。

文学部は、「文=ことば」と「知」を
あつかう総合学部です。

文を学ぶということは、
先人たちの残した途方もなく、
かけがえのない知の集積を受け継ぎ、
そこから新しい価値を生み出していくこと。

AIやIoT、ビッグデータのように
人間がかつて扱ったことのない技術が
広がろうとしている今だからこそ、
それに意味を与え、
より良い方向へ導ける人が
求められています。

そして、私たち人間だからこそ育める、
こころのなか、あたまのなかの豊かさが、
今こそ求められています。

過去の知へと自在にアクセスしながら、
自ら問題設定と判断を重ね、
時代がどのように変化しようとも
しなやかに歩んでいける人を育むこと。

それが、私たち文学部の願いです。