卒業生からのメッセージ

文学部での学びが社会でどのように活かされているかを、卒業生からのメッセージを通じて紹介します。

2021

その他

ドイツ留学、ゼミ、他専攻の授業。 能動的に学べたことで今の自分がある。

英米文学専攻 2016年卒業

ブルーシープ株式会社

美術作品や絵本原画などの展覧会を企画する会社で働いています。“展覧会の企画”といっても少しわかりにくいかもしれませんね。具体的には、展覧会を開催するにあたって作家さんを探したり、作家さんに連絡を取って交渉したり、作品の権利元とやり取りをしたりして、開催するまで準備をする仕事です。

また、展覧会にあわせて出版する書籍の企画や展覧会公式サイトの立ち上げ、SNSの管理を担うこともあります。現在(2021年12月)担当している展覧会は「スヌーピーミュージアム」、「tupera tuperaのかおてん.」、「和田誠展」の3つ。「スヌーピーミュージアム」は常設なので半年に1度展示替えを行い、「tupera 〜」「和田誠展」は全国で巡回しているので、開催地への帯同も行います。
graduate/graduate40_sub01 graduate/graduate40_sub02 担当されている展覧会の様子

今はこのような企画の仕事が主ですが、卒業後の就職先はとある商社の営業内務でした。それはそれでやりがいもあったのですが、美術展が好きで各地の美術館によく訪れていたこと、大学で英米文学を学び出版に携わりたいとの気持ちが強かったことから、やはりこの道に挑戦したいと退社を決意。縁あって現在の職場へ転職しました。
展覧会の開催前などは、精神的にも体力的にもとてもハードです。けれどもそれ以上に、各々の意見がうまくまとまって無事開催できた時はうれしい気持ちでいっぱいになります。入館者数が右肩上がりに増えたりSNSでも好評の声をいただいたりすれば「待っていてくれた人がこんなにたくさんいたんだ」と実感もでき、とても楽しく仕事を進められています。

大学生活は、英米文学をより理解するため英語の勉強に力を入れていました。勉強すること自体楽しく、シェイクスピアからアメリカ文学へと横断しながら学ぶ中で、文化的なつながりも垣間見えとても興味深かったです。

また副専攻としてドイツ語を履修し、3回生の後期から4回生の前期までドイツ・ケルン大学に1年間留学したことも思い出深いです。現地のゼミでは毎週必ず何かしらの発表をしなければならず、現地学生の「勉強をしよう」という意欲の高さに驚かされる日々でした。この留学で、積極的に学ぶ力が身についたとも感じています。 graduate/graduate40_sub03
ドイツ留学中の写真

大学生活を振り返ってみると、「やるからには徹底的に」という気持ちに突き動かされていたように思います。3年間連続で奨学金をいただくことができたこと、ドイツ留学を経て生活に困らない程度のドイツ語を身につけたこと、帰国のタイミングにより、受講登録できなかったゼミを聴講させていただいたこと。さまざまな学びに能動的に取り組んできました。それは、立命館大学が能動性をしっかりと受け入れ、チャレンジの機会を存分に与えてくれる場であるからです。

専攻の先生は勉強やそれ以外のことにも親身になって相談にのってくださいますし、専攻以外の授業も履修でき、多様な学習ができます。私自身も美術に関する授業を多く履修したことで、今の仕事へとつなげることができたと強く感じています。やりたいことに貪欲になった大学生活が、今の私をしっかりと支えています。

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