卒業生からのメッセージ

文学部での学びが社会でどのように活かされているかを、卒業生からのメッセージを通じて紹介します。

2021

サービス

「人を幸せにする仕事がしたい」 大学生活で人生の指針が明確に。

地理学専攻 2013年卒業

株式会社リクルート プロダクト統括本部 新規事業開発室(株式会社ブログウォッチャー出向)

私は今、「人を幸せにするために働く」を人生の指針としてリクルートに所属し、グループ企業のブログウォッチャーという会社で働いています。この指針は立命館大学での4年間で確立しました。入学当初は、実を言えば将来の夢や人生の指針はあまり明確ではありませんでした。しかし、大学でのさまざまなチャレンジや人との関りを通して、多くのことを学び、自分と向き合った結果、人生の指針を明確にできたのです。

今の仕事に就いた理由は、この指針に合っていることが決め手。以前からブログウォッチャーの方を知っており、「一緒に働きたい」と思えるメンバーが多いことも理由の一つでした。

ブログウォッチャーは、スマートフォンの位置情報データをもとに新たな価値を生み出す会社です。国内ではトップクラスのデータ保有量を誇り、企業や学術研究に利用されています。位置情報はニッチな業界ですが、その中でブログウォッチャーの存在感は大きく、位置情報のルールを定める業界団体の立ち上げにも関わっています。
私は、この会社で営業をしています。具体的には、位置情報データの活用に関してお客さまの相談に応え、新たな活用方法を提案し、実用化まで一緒に考えるコンサル的な仕事です。課題解決のために「パートナーとして一緒に取り組む」というスタンスが多く、お客さまの会社の深いところまで入り込めるところにやりがいがあります。

仕事には、人生の指針を軸に「期待以上の成果を出す」「最後までやりきる」と決めて取り組んでいます。一人でも多くの人を幸せにしたいという思いで、自分でできることを突き詰め、できないことは人に力添えしてもらえるよう、常に、感謝・尊敬・謙虚さを忘れず周りの人と関わること。こうしたことを大切にしています。

立命館大学には選択肢が溢れており、チャンスが来たときに「やる」と決断してきたことで、人生の指針や仕事の軸につながる多くのことを学べました。中でも、オリター団長を務めた経験と、京都学生サッカー同好会選手権大会を最後までやり切った経験は自分の生き方を方向付けてくれたように思います。

オリター団とは、在校生が新入生の学生生活をサポートする立命館大学の制度です。私が1回生のときには、オリター団のサポートで交友関係が広がるなど、お世話になりました。自分も同じように後輩が楽しく学生生活を送る手助けをしたいと思い、2回生時にオリター団に志願。団長を務めることになりました。規模は大きくありませんでしたが、組織としての悩みや難しい課題はたくさんありました。しかし、良き仲間に囲まれ、サポートしてもらえたおかげで無事に1年を終えられました。この経験から、役割や年次に囚われずできることを最大限やる、メンバーへの感謝・尊敬の気持ちを持つこと、謙虚であることの大切さを実感。決断力や実行力も磨かれたと思います。
graduate/graduate39_sub01 学生時代のフットサル

京都学生サッカー同好会選手権大会は、京都市内のサッカーサークルに所属する3,000人もの参加者が一堂に集う、日本でも屈指のサッカーの祭典。京都サンガF.C.の後援も受けています。選手として出場しながら、約2か月に及ぶ大会のスタッフとして、スポンサーの獲得、試合会場の確保などに携わりました。このとき、リクルートに引き続きスポンサーを引き受けてくれるようお願いに行ったことを覚えています。将来、リクルートにお世話になるとはそのときには想像もしていませんでした。こうした経験を通じて、「最後までやり切る力」が培われ、「あきらめずに全力でぶつかれば人を動かせる」という自信を深められたと思います。また、営業という職種への興味も湧きました。
graduate/graduate39_sub02 京都学生サッカー同好会選手権の運営メンバー

立命館大学で出会った仲間や先輩、先生とは今も交流が続いており、何かあると助け合える、とてもありがたい存在です。今後も立命館大学での経験で得た人生の指針や学びを軸に、会社内での自分の価値、社会におけるブログウォッチャーの価値を上げるため、チャレンジし続けます。

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