TOPICS & EVENTS
10.31
2025
TOPIC清華大学人文学院との共催によるシンポジウムが開催されました
2025年10月24日(金)、立命館大学文学部と清華大学人文学院の共催による人文学シンポジウム「東アジアの知の架橋」が、立命館大学衣笠キャンパス創思館カンファレンスルームにて開催されました。
立命館大学文学部と清華大学人文学院とのシンポジウムは2018年に初めて開催され、今回が3回目で初の日本開催となります。
清華大学からは、呉国盛教授が科学史の立場から、地動説を唱えたコペルニクス理論の意義について述べ、周絢隆教授が碑文作成の経済的視点を提示し、唐文明教授が陶淵明の『飲酒』詩に孔子の影響があることを指摘しました。
立命館大学からは、井上充幸教授が鍼灸の練習で使う銅人とその図経の研究について、西林孝浩教授が唐の礼制と仏教美術の関連について、そして水口幹記教授が東アジア的視点から見る術数文化について、それぞれ発表し、いずれも活発な議論が交わされました。
開催にあたり、当日の通訳や原稿の翻訳などに、立命館大学文学研究科の中国人留学生たちが活躍してくれました。
2025年6月に立命館大学文学部・文学研究科と清華大学人文学院との研究者交流及び学生交換に関する協定が締結されており、今後ますます密接な交流が期待されます。
<講演テーマ>
井上充幸教授(立命館大学) 「『銅人腧穴鍼灸図経』研究の過去、現在、そしてこれから」
呉国盛教授(清華大学) 「コペルニクス的転回の思想史的意義」
西林孝浩教授(立命館大学) 「唐前半期の礼制システムと仏教美術」
周絢隆教授(清華大学) 「諛墓金における碑誌文作成の動機と作者の伝播的役割」
水口幹記教授(立命館大学) 「〈術数文化〉とは何か?――東アジア的世界分析の方法」
唐文明教授(清華大学) 「陶淵明『飲酒』連作詩における孔子像」
清華大学呉国盛教授の発表
立命館大学水口幹記教授の発表
清華大学人文学院倪玉平副院長(左)から、司会を務めた立命館大学上野隆三学長特別補佐に、記念品が手渡されました
