在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2026

日本史研究学域

寺院遺跡調査への参加をきっかけに中世仏教研究へ。知られざる廃寺の歴史を追究。

菅沼 健太 さん
日本史学専攻 4回生

御殿場西高等学校/静岡県

立命館大学の日本史学専攻は、古代から近代まで幅広い時代・分野を専門とする先生方が揃っていることに加え、大学の近くに住める生活環境も魅力でした。

歴史や民俗には子供の頃から一貫して興味があり、それだけに関心の方向は何度も変わりましたが、現在は日本中世の仏教史を専攻しています。きっかけとなったのは、1回生の頃、学術サークルの考古学研究会に参加したことです。研究会では右京区の松尾山中腹にある寺院遺跡を調査しており、それ以来、宗教史への興味が広がっていきました。3回生の時には、文学研究科と文学部の学生による研究グループの一員として、航空レーザー測量データを利用した山寺遺跡の調査に参加し、10ヶ所を超える遺跡の発見に立ち会い、京都市考古資料館での大学合同企画展示にも関わりました。考古学の研究室とも連携しての貴重な経験でした。

実際の調査風景

こうした調査で発見された遺跡は、時代・規模ともに非常に幅広いものです。こうした遺跡で活動していた人々がどのような信仰を実践していたのか、社会的にどのように位置付けられていたのか、眼下の平安京といかに関わっていたのか、興味は尽きません。

また私が専攻する中世は、社会のさまざまな場面に宗教、とりわけ仏教の色彩が深く滲んでいます。今日の私たちとはどこか異質な宗教のあり方を見つめ、それがかつて存在したことを忘れずにいること、それは個人的な興味を超えた意義があることだとも考えています。

実際の調査風景

課外活動では、京都国立博物館・法人京都文化協会・京都市教育委員会が共同で実施する「文化財に親しむ授業」に参加しています。「文化財ソムリエ」として市内の小中学校を訪問し、高精細複製美術品を用いた授業を行っています。子どもたちとの対話を通して興味や関心を引き出し、文化財の魅力を伝えるプロジェクトです。最初は思うように授業を進められませんでしたが、経験を重ねるうちに、子どもたちの反応を見ながらスムーズにできるようになりました。授業案を作る際に京都国立博物館で行われるスクーリングも大きな学びにつながっています。

実際の授業の様子

アルバイトでは、市内の美術館で日常業務や資料撮影の補助に携わっています。学芸員資格の取得を目指しているので、学芸員の仕事を間近で見られることや、美術品の扱い方を学べるのは貴重な経験です。

京都には大学が多く、学生証の提示で他大学の図書館を利用できる制度もあります。私は仏教に関する史料を扱うことも多いため、仏教系大学の図書館を利用できる環境があることも京都で学ぶ魅力の一つだと感じています。

日本史を学ぶと、それまで気にとめなかったことも見えるようになります。現代まで息づいている風習などを知っていくうちに、一つの祠からも地域の歴史や人々の暮らしが見えてくるようになります。

将来のことはあまり決めていませんが、研究を続けたいので、ひとまず大学院へ進学する予定です。今後は、研究に関わる場所だけでなく、より多くの都市や農山漁村を実際に歩き、各地の祭祀や芸能などを自分の目で見て感じてみたいと思っています。

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