在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2026

人間研究学域

高校での葛藤から生まれた問い。学びと挑戦を通して社会に貢献できる力をつけたい。

北村 華桜里 さん
哲学・倫理学専攻 2回生

城南学園高等学校/大阪府

中高時代、私は空手道で日本一を目指していました。勉強も頑張りたいと高校は特進コースに入学。その結果、空手と学業の両立に葛藤し、二つの世界のあまりにも大きな価値観の違いに戸惑う日々を過ごすことになりました。最終的に空手では全国3位で目標には届かず、その後の受験勉強でも苦労した私は「努力とは何か」「人は何を優先して生きるべきか」「教育は人に何を与えるのか」といったことを考えるようになり、それは次第に「人はどうあるべきか」という問いにつながっていきました。この専攻を選んだのは、自分の問いを学問として深く考えるために必要な学びだと考えたからです。

2回生で受講した「哲学と小説」という授業で、「偶然性」や「リベラル・アイロニスト」という言葉を知りました。異なる価値観を持つ人々が共存する世界で「私があの人であった可能性もあるし、あの人が私であった可能性もある」という考え方です。自分の考えが絶対ではないことを認めた上で、お互いを傷つけず共存しようという考え方。高校時代、立場や価値観の違いから生まれた対立に苦しみ、それが世界規模での対立や迫害にもつながるのではないかと考えていた私にとって、とても深く響くものでした。

自分の悩みが言語化されること、考えるためのヒントを授業で学べることが、とても面白いと感じたのです。また、自分の考えも環境や社会のあり方に影響されること、その不安定さに耐えられることこそが強さだという考え方に触れた時も、「そういう考え方もできるんだ」という驚きがありました。学びを通して自分の考え方が変化し、広がっていくことを本当に面白いと感じています。

大学での様子、授業の様子

課外活動では、オリター団の一員として新入生の生活をサポートしています。活動の中で自然に笑い合えるのが楽しいですし、多様な人と出会うことで、新鮮な学びもあります。今年の秋学期からは、国際寮でレジデント・メンターとしても活動します。語学に興味があるので、これまではBBP(国際交流施設)を利用したり、ドイツ哲学の原書を読めるように副専攻でドイツ語を履修したりしてきましたが、今後は留学生の生活支援や交流を通して、語学だけでなく、多様な文化や価値観も学びたいと考えています。映画部にも所属しています。キャストや音響を担当する中で、映画やドラマを見る目が大きく変わりました。作り手の視点で「この表情でこう伝わるのか」「この音楽にはこんな効果があるのか」などを感じられ、とても面白いです。いつかは私も脚本・監督を手がけてみたいと考えています。

映画部での活動の様子です。この作品では役者をしました。

来年は1年間休学し、オーストラリアに滞在する予定です。需要があれば、子ども向けの空手教室を開くかもしれません。卒業後は大学院へ進学し、将来は「誰かによい影響を与える存在」になりたいです。高校時代、一人の先生が苦しむ私に寄り添い、よい影響を与え、成長を支えてくださったおかげで、今の私があります。どんな仕事に就いたとしても、私も誰かにとってそんな存在になりたいです。そのためにも、大学で幅広く学び、さまざまなことに挑戦し、社会に貢献できる力を身につけたいと考えています。

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