在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2019

国際コミュニケーション学域

日本語への関心から立命館大学に入学

KIM Jungmi(きむ・じょんみ) さん
国際コミュニケーション専攻 4回生

韓国・京畿道 坡州市 出身

立命館大学文学部を志望した理由

私の出身は韓国です。韓国の大学に通っていたとき、第2外国語で学んだ日本語がとても面白く、日本で本格的に勉強したいと思うようになり、日本の大学へ進学することを決めました。立命館大学文学部の国際コミュニケーション専攻に決めたのは、日本語とともに英語も学べることが魅力だったからです。入学してからは、言語だけでなく、社会学や教育学、文学に関する授業も受けることができ、幅広い知識を積むことができました。

卒業論文にとりあげた小説からの気づき

卒業論文ではドミニカで生まれ育った白人クレオール作家、ジーン・リースの『サルガッソーの広い海』を研究しています。この小説は、シャーロット・ブロンテの名作小説『ジェーン・エア』を題材に、植民地で育った白人クレオール女性の人生を描いています。植民地生まれの白人クレオール女性は、本国の人々からは異邦人と思われ、現地の黒人たちからも仲間とは見なされません。「自分のいるべき場所を得られなければ、人は人間性を持って生きることが難しい」というのが本作で描かれたテーマです。日本に留学している外国人である私にとっても、自分がいる「場所」と自分の「アイデンティティ」はとても身近な問題だったことから、この作品の研究を通じて多くの気づきを得ることができたと感じています。

企業へのプレゼンで得た国籍を超えた一体感

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グローバル人材養成プログラムで最優秀プレゼンテーション賞に選ばれた際の様子

立命館大学の在学中の活動で、もっとも記憶に残っているのがキャリアセンターが運営している「グローバル人材養成プログラム」に参加したことです。これは3回生の6月から12月までの半年間、日本人の学生と外国人の留学生が一緒にチームを組んで、企業から与えられた課題を解決するアイディアを練り、プレゼンテーションするという活動でした。

私たちに与えられた課題は、「グローバル人材のICTを活用した新しい働き方」を考えるというものでした。チームは男女7人、国籍も日本、韓国、中国が入り混じり、はじめのうちはコミュニケーションにお互い苦労しましたが、何度もみんなで話し合いをする中で、自然と理解が深まっていきました。最終プレゼンテーションでは、「海外で働いている日本人」「日本で働いている外国人」の双方に役立つように、ヘッドマウントディスプレイを装着することで、遠く離れていても同じ場所にいるように感じられ、他の社員の忙しさなどのステータスも見られる「仮想現実オフィス」のアイディアを発表しました。このアイディアが最優秀プレゼンテーション賞に選ばれたときは本当に嬉しく、国籍に関係なくチームのみんなが仲間として一体感を持てたことに、大きな達成感を感じました。

仕事を通じて日韓の架け橋になりたい

就職活動では、韓国系メガバンクの日本法人から内定をいただき、卒業後は日本で銀行員として仕事をすることになりました。立命館での学びや日本での経験を生かしながら、金融と経済の分野で日本と韓国の架け橋となり、日韓関係をより友好的に発展させることに貢献していきたいと思っています。

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