在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2019

国際文化学域

高校時代から憧れていたイタリア語を大学で学び、念願のイタリア、トリノへ

井上 佳純 さん
文化芸術専攻 2回生

私立 松本秀峰中等教育学校/長野県出身

イタリア語が学べる大学で、海外留学に挑戦したい

高校時代の世界史の先生の影響で世界史が好きになり、成績もどんどん伸びて、自信がつきました。建築物にも興味があり、世界遺産が大好きでした。世界遺産登録数を国別で見てみると、イタリアと中国が同率でトップです。その時から漠然とイタリアに行きたいなと思っていました。イメージが陽気で楽しそうなイタリアの言語を勉強したいという思いが強まり、海外留学のプログラムも充実し、なおかつイタリア語を学べる大学を探していたところ立命館大学文学部を見つけました。

語学習得は「毎日こつこつ」を習慣に

正課の授業では、イタリア語の文法の基礎を学び、またイタリア語の本を読む外書講読でいろんな表現にふれました。でもそれだけでは力はなかなかつかないので、学内のイタリア語の先生が企画するイベントなどの課外活動にも積極的に参加しました。イベントは主にイタリア語を学ぶ学習者と留学生の交流を目的に実施され、「イタリア独特のジェスチャーを学ぶイベント」、「イタリア料理を囲むパーティー」、「イタリア料理を囲み行うイタリア学習者と留学生のつどい」、「イタリア語に関わる仕事のキャリアイベント」などおもしろいイベントがたくさんあります。

語学習得には様々な勉強方法があると思いますが、私の場合は「毎日こつこつ」を習慣にすることです。予習復習を何より大切にしています。今は1日100語見ることを習慣にしています。そして明日は違う100語を見て、10日で1000語見ることを実践しています。そしてその翌日は最初の日の100語に戻り、反復して暗記しています。

文学部の海外プログラムでトリノ大学へ

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トリノでの実習の様子

立命館大学文学部には学部独自の海外プログラムがあります。私が選んだ行き先はもちろんイタリアです。北イタリアの文化的中心地であるトリノ大学へ3週間行ってきました。1回生の2月に実施されたので、力試しにはとてもいい時期だと思い参加しました。トリノ大学での勉強のほかに、自由時間にはジェノバやミラノへも訪問することができました。

トリノ大学での授業はすべてイタリア語で行われ、全く日本語を話さない甘えゼロの学習環境でした。授業ではいきなりインタビュー課題を課されたこともあります。トリノ大学で学ぶ学生たちにインタビューをし、その会話の一部始終を動画で撮影したものを先生に提出し、発音や表現の仕方を先生からフィードバックしてもらうというものでした。緊張や不安もありましたが、ちょっとした会話が通じ、イタリア人が褒めてくれた時のうれしさは今でも忘れられないほどです。

留学中に日本語を勉強しているイタリア人5人と遊びに行った時、私以外のみんなはある話題で盛り上がっているのに、私だけが何で盛り上がっているのかわからなくて、とても悔しい思いをしました。憧れと悔しさをおみやげに、さらなる学習意欲がわき、帰国しました。

イタリア語も英語も勉強できる場所へ留学したい

今後は、学内にある国際交流や言語学習を中心としたグローバルコモンズ「Beyond Borders Plaza(BBP)」での国際交流や、留学生寮の日本人スタッフとして留学生のサポートを通してイタリア語を更に磨きたいと考えています。

そして何より叶えたいことは海外留学です。イタリア語を勉強したいのはもちろんのこと、世界共通言語の英語も合わせて勉強したいと思っています。叶うならマルタ島へ留学したいと思っています。マルタ島はイタリアの南に位置する島です。共通語はマルタ語と英語。たくさんの国の支配下におかれたことで、多言語が飛び交う国です。イタリアの統治下であった時代もあるので、イタリア語を話せる人も多いのです。多文化、多言語に触れ、英語とイタリア語の力を伸ばすとともに自分自身を成長させたいです。

航空・旅行業界への憧れ

将来は旅行会社や航空関係の仕事に就きたいと思っています。海外に直接行けるようなツアーコンダクターも魅力的ですし、大好きな飛行機に関連する仕事にも興味があります。イタリア留学に行った時に、エールフランス航空の便に搭乗しました。搭乗時、何気ない会話から、イタリア留学に行くことを告げたところ、「がんばってくださいね。次はフランスへぜひ来てください」と言ってくださったのです。細やかな配慮と優しさに感動し、航空関係の仕事にも憧れを抱くようになりました。

言語を学び続ければ、新しい自分への扉が開く〜受験生へのメッセージ〜

ぜひいろんな国の人と友達になってください!イタリア留学の際は、日本語を学んでいるイタリア人の子と友達になりました。また、日本に帰ってからも学内のBBPが提供する「SUP! Language Exchange Program」に参加しています。このプログラムでは、学内で外国語の交換学習をするパートナーを探すことができ、カナダ人留学生と週に1度ほど互いに時間を合わせ、たわいもない話をしています。お互いの国での文化や習慣について話をして、新たな発見が沢山あります。

様々な国の方と交流する中で、自分とは異なる国の文化を学んだり、日本人とは違った感性に触れることができます。以前アルバイト先にイタリアの方が来られた際に、イタリア語で対応ができてとてもうれしかったです。イタリアの方との会話なんて、高校時代には考えられませんでした。言語を学び続けることで、数年前には想像もしなかった新しい自分になることができました。困っている海外の方に声をかけるのを躊躇してしまう時もありますが、これからは自分から積極的にコミュニケーションをとれるよう語学の勉強を継続していきたいと思います。皆さんも言語学習を通して新しい自分への扉を開いてみてください!

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