在学生の声

4,000名超の文学部生、一人ひとりがオンリーワンの活動を行っています。その活動の一端を紹介します。

2019

言語コミュニケーション学域

進学のきっかけは日本語教師の資格がとれること

黒岩 瑞稀 さん
言語コミュニケーション専攻 4回生

長野県立須坂高等学校/長野県

進学のきっかけは日本語教師の資格がとれること

私は高校時代から、外国人など日本語を母語としない方々に日本語を教える日本語教育に関心を持っていました。日本語教育に関する専門的な授業を受けられる大学を調べるなかで、立命館大学の文学部には、日本語教員の公的課程(日本語教員養成課程)を修得できる言語コミュニケーション専攻(2020年度より言語コミュニケーション学域)があると知って、進学を決めました。実際に入学後、言語教育に必要な発音や文法の教え方が身についたのはもちろん、対話するときに相手にメッセージを伝わりやすくする仕草や話し方など、コミュニケーション全般について学べたことがとても良かったと感じています。

タイの中高に日本語教師として留学

サークル活動では、国際ボランティアサークルに所属し、積極的に国内外での活動に取り組みました。東南アジアで住居の建築のお手伝いをしたり、教育の支援や女性の収入向上支援などを行ったほか、国内でも地域活性化活動に参加しました。

3回生のときには1年間休学をして、日本語教育に関する経験や知識を深めるために、タイの中高学校で日本語アシスタントとしてタイ人の日本語の先生と一緒に日本語授業などの活動をしました。渡航前はタイ語が挨拶程度しかできず、現地の習慣も知らないまま行ったため、当初は戸惑いもありましたが、非常に充実した1年間を過ごすことができました。

一生忘れられないタイの子どもたちの笑顔

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タイで日本語の挨拶を教えている様子

タイのその学校は地方にある中高一貫校で、留学期間中に日本人の姿を見かけることはほとんどありませんでした。私が教えた子どもたちは第2外国語で日本語を選択していますが、日本を訪れたことのある子はほとんどいませんでした。まだあどけなさの残る顔をした彼らが、まったく未知の国の言語を、懸命に覚えようとしてくれることが本当に嬉しく感じられたものです。生徒たちは朝、私の顔を見ると「おはようございます!」と元気に挨拶してくれ、私が紹介した日本の歌も楽しんで覚えてくれました。子どもたちとの別れは本当にさみしく、涙が止まりませんでしたが、彼らが笑顔で送り出してくれたことが忘れられません。

1年間の留学を終えてタイを離れるときは、食堂でのやりとりなど、ちょっとした日常会話であれば日本人とバレないぐらいにタイ語も上達することができました。タイのその学校で活動するために、国際交流基金の推薦枠に私を推してくれた文学部でお世話になった先生にはとても感謝しています。そんな人生にまたとない機会を得ることができ、立命館に入学して本当によかったと感じています。

社会でも学びを生かし開発教育に取り組みたい

実際に現地に行ってみて、タイの都市部は今すごい勢いで経済発展していますが、地方は水道などの生活インフラがまだまだ整っていないのが現状であることも実感しました。その経験を通じて、途上国を支援する開発教育に関心を抱くようになり、就職活動では日本国内だけでなく海外などでも教育活動を行っている教育系の企業に入社することになりました。将来は、立命館大学で学んだことを生かし、世界中の子どもたちに学ぶことの楽しさや意義を伝え、大きく羽ばたいてもらうサポートができたらいいなと考えています。

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